公開初日を迎えたアニメーション映画『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の初日舞台あいさつが東京・新宿バルト9で行われ、主要キャスト6名が登壇した。

左から櫻井孝宏、戸松遥、入野自由、茅野愛衣、早見沙織、近藤孝行

2011年に、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送された全11話のTVアニメ『あの花』は、子供時代のある事故をきっかけに、心を閉ざし離れてしまった仲良し6人組の前に、その事故で死んでしまったはずの少女が突然現れたことから始まるひと夏の物語。少年少女6人が抱える葛藤を見事に描いた本作は、従来のアニメファンのみならず、年齢、性別を超えた大きな感動を呼び、大きな話題に。この一大ムーブメントの集大成となる、待望の劇場版は、TVアニメシリーズに続き長井龍雪監督(『ハチミツとクローバーII』ほか)のもと、脚本を岡田麿里氏(『LUPIN the Third -峰不二子という女-』ほか)、キャラクターデザインを田中将賀氏(『家庭教師ヒットマンREBORN!』ほか)が担当し、制作も同じくA-1 Picturesが手がけている。

舞台あいさつには、じんたん役の入野自由、めんま役の茅野愛衣、あなる役の戸松遥、ゆきあつ役の櫻井孝宏、つるこ役の早見沙織、ぽっぽ役の近藤孝行が登壇。TVシリーズの放送から2年を経て、再び『あの花』のキャラクターに再会した入野は、「テレビ版がこれ以上のものはないというほどきれいに終わったので、うれしい反面、不安もありました。でも劇場版を観て不安は吹き飛びました。懐かしさと新しさが絶妙に入り混じった作品に仕上がりました」と確かな手応えを語っていた。続いて茅野は「いつも変わらずそのままでいるのがめんまなので、今回もいつもと変わらないめんまがそこにいます」、戸松は「あなるは劇場版では髪を下ろしていたりして、雰囲気が変わったかなという部分と、中身は相変わらず変わらないなという部分があります。再会できてうれしいです」と、自身とともに歩んだキャラクターとの再会を喜んでいた。

『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』メインビジュアル

櫻井は「ゆきあつは相変わらずなままで、笑わせてくれます(笑) 温かい目で見守ってやってください!」と自身のキャラクターをアピールし、早見は「ゆきあつとの関係も、超平和バスターズのみんなとの関係も『なるほど』という感じでちょっと進展しているかもしれません」と話した。そして、入野は「めんまを想って5人が語り合うシーンがあるのですが、ここは1年色々あっての劇場版ならではの、胸に染み入るシーンだと思います」、茅野は「じんたんのお母さんの蒸しパンの秘密が明らかになります。ぜひ、帰ったら蒸しパン作ってみてください!」、早見は「あなるとつるこの関係もそうですし、ゆきあつとつるこの関係も『おー』という進展ありです!」と本作の見どころをそれぞれに解説。さらに近藤は「テレビ版で蚊帳の外だった、ポッポの恋愛模様がどうなるか個人的には注目してほしいです(笑)」と話していた。

最後に、各登壇者から観客に向けて劇場に来てくれたことへの感謝の言葉と、大ヒットを願う気持ちが述べられると、会場は温かい拍手に包まれながら舞台あいさつは幕を閉じた。映画『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は全国公開中。

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