大学(学部)卒業者の就職率等の推移

文部科学省はこのほど、平成25年度の学校基本調査についてとりまとめ、速報値を公表した。これは、学校教育行政に必要な学校に関する基本的事項を明らかにすることを目的として、昭和23年度より毎年実施しているもの。

同調査の対象となっているのは、平成25年5月1日現在の幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校及び各種学校並びに市町村教育委員会。学校数、在学者数、卒業者数、就職者数、進学者数等について調査している。

高卒、大卒、大学院卒(修士課程)の就職率3年連続上昇

公表された調査結果より、「就職率」について解説すると、高等学校(全日制・定時制)卒業者(中等教育学校後期課程を含む)の就職率は16.9%。大学(学部)卒業者は67.3%、大学院修士課程修了者は73.7%、大学院博士課程修了者は65.9%。博士課程修了者以外は、就職率は3年連続で上昇している。

また、大学(学部)卒業者のうち、「正規の職員等でない者」と「一時的な仕事に就いた者」、「進学も就職もしていない者」を合算したところ、11万6,000人だった。これら安定的な雇用に就いていない者の卒業者に占める割合は20.7%で、前年度より2.2ポイント低下している。また、「進学も就職もしていない者」のなかで、「進学準備中の者」「就職準備中の者」を除いた、家事手伝いなどの「その他」は3万770人だった。