「WILLER EXPRESS」の名称で高速ツアーバスを展開していたWILLER EXPRESS JAPANは、7月31日から「WILLER EXPRESS」を高速路線バスに切り替え、運行開始した。運行バス会社はグループ路線バス会社9社と共同運行会社1社、運行委託先13社で、全国22路線201便を運行する。

高速ツアーバスとして運行していた「WILLER EXPRESS」。高速路線バスとして運行することに

高速ツアーバスは、旅行業者がバス事業者と貸切運送契約を結び、利用者を乗車させるもの。価格の安さから一時期人気を集めたが、旅行業者に安全上の責任がなく、2012年4月に起きた関越自動車道での高速バス事故を受けて制度の問題点が浮上。国土交通省は、従来の高速ツアーバスを廃止し、新制度による高速乗合バスへ移行させる方針を発表していた。

今回の高速乗合バス(路線バス)移行に伴い、高速バスを統括管理するWILLER EXPRESS JAPANと高速路線バス会社WILLER EXPRESS関東は、日本海事協会によるISO39001(道路交通安全マネジメントシステム)の認証を7月31日に取得した。

同認証の取得は高速路線バス業界では初めてで、「今後も交通安全マネジメントシステムを活用し、利用者にさらなる安全・安心を提供できるように取り組んでまいります」(WILLER EXPRESS JAPAN、WILLER EXPRESS関東)としている。