月刊flowers9月号

波津彬子「かつての蒼い森」、山中ヒコ「バジリスクの道」の読み切り2作が、発売中の月刊flowers9月号(小学館)に掲載されている。

「かつての蒼い森」は古い家に薬草の研究者と住んでいる幼い少年が主人公。親がいないという少女と山で一緒に遊んだ日から、彼の周りでは不思議なことが起こるようになる。昔話のような雰囲気が魅力のファンタジー作品だ。

flowers初登場の山中による「バジリスクの道」は、扉ページの「――それは、対岸の火事じゃない。」という言葉が印象的な異色作。憧れの先輩を追って園芸部に入った主人公の日常が、ある理由からゆっくり変わっていく様子を描く。

そのほか今号には「町でうわさの天狗の子」を連載中の岩本ナオと、羽海野チカによる対談を収録。お互いの大ファンであるという2人が、魅力を感じる部分や制作秘話を語っている。また、ねむようこ「とりあえず地球が滅びる前に」は最終回を迎えた。