加藤登紀子(左)と松本零士

9月7日より全国公開されるCGアニメーション映画『キャプテンハーロック』の主題歌を歌う加藤登紀子が、新潟県・苗場スキー場にて開催されている「フジロックフェスティバル'13」の7月28日に登場し、ファンク・ロック・バンド、シアターブルックとの共演で挿入歌を披露することが発表された。

挿入歌である「愛はあなたの胸に L‘amour dans ton coeur」は、加藤が原作者の松本零士氏から「情感を表現するのは登紀子さんの心しかない」と直々にオファーを受けて描き下ろした、自信初となるロックナンバー。本楽曲に対して加藤は、「果てしない戦いの中にいる男たちへの、永遠の片思い。それが『愛はあなたの胸に』です。人はどこまで愛を探しに行くのでしょう? こんなにもたくさんの愛を傷つけながら」とコメントを寄せている。

なお、本作の新たな予告編映像が上映劇場で公開中。(一部劇場を除く)この新たな予告編では、キャプテンハーロック役の小栗旬だけでなく、ヤマ役の三浦春馬、ヤッタラン役の古田新太の声も聞くことができる。さらに、これまでの予告編では、ハーロックの目線で語られていた世界が、ハーロック暗殺のためにアルカディア号に乗り込んだ暗殺者ヤマの目線で描かれており、ヤマが出会ったハーロックの姿や世界など見どころは満載。全宇宙から追われ、広域指名手配となった宇宙海賊キャプテンハーロック。その男の暗殺を命じられ、アルカディア号に乗り込んだヤマは、ハーロックと出会う。命を狙う者と命を狙われる者として対峙するという、緊張感高まるシーンや壮大な叙事詩の実態を劇場の大スクリーンで観ることができる。

新たに公開された2種類のポスタービジュアル

また、本作の重要な鍵を握る2種類のポスタービジュアルも明らかに。1枚は「宇宙の青」、もう1枚は「大地の赤」を基調としており、今回の『キャプテンハーロック』を語る上でとても重要な意味を持っているという。中央に立ちはだかるのは、全宇宙広域指名手配の呪われた宇宙海賊キャプテンハーロック。その背後には、ハーロックの暗殺命令を受けた青年ヤマとアルカディア号の乗組員であるケイやヤッタラン、ミーメの主要キャラクターが描かれている

東映アニメ史上最高額、総制作費3,000万ドルと言われている本作は、キャプテンハーロック役に小栗旬、新キャラクターでハーロックの命をつけ狙う青年・ヤマ役に三浦春馬、宇宙海賊クルーに蒼井優、古田新太、福田彩乃と豪華声優陣が出演する。原作総設定の松本氏は、「凄いクオリティの作品。涙が出るほどうれしい。製作スタッフに感謝をしたい」と言葉を贈り、『アバター』『タイタニック』で知られるジェームズ・キャメロン監督は、「空前の出来、もはやこれは伝説だ。神話のように想像力にあふれ、壮大なスペクタクルと、今まで見たことのない映像がここにある。『ハーロック』は新しいアイディアの世界に導いてくれる」と観賞後に絶賛コメントを寄せた。物語は人類が銀河の果てまで進出した時代、戻るべき場所=地球への居住権を巡る紛争が勃発。切り札として建造された四隻のデス・シャドウ級宇宙戦艦の四番艦・艦長であり、英雄と呼ばれたハーロックは終戦とともに姿を消すが、呪われた宇宙海賊となって政府に叛旗を翻す。なぜハーロックは姿を消し、海賊となって現れたのか――原作・松本零士、脚本・福井晴敏、監督・荒牧伸志による超大作が、30年の時を経て蘇る。

(C)LEIJI MATSUMOTO/CAPTAIN HARLOCK Film Partners