俳優の妻夫木聡と女優の北川景子が、ソフトバンク「ホワイト家族」シリーズを手掛けたことでも知られるCMプランナー・澤本嘉光氏が脚本を担当した映画『ジャッジ!』(2014年1月公開)で、映画初共演を果たすことが9日、明らかになった。

映画『ジャッジ!』で邦画初共演が実現する妻夫木聡(左)と北川景子

妻夫木と北川は、2006年に公開された映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』に出演したものの、共演シーンはなかった。今回、妻夫木が演じるのは、大手広告代理店に勤める新人広告マン・太田喜一郎。会社の上司の代わりに世界最大の広告祭に審査員として参加することになるが、毎夜開かれるパーティーに同伴者が必要だったため、北川演じる同じ苗字の同僚・"大田"ひかりも偽夫婦として嫌々ながら同行することになる。

いよいよ開催される広告祭で、太田は自社のCMをグランプリにしなければ会社をクビになってしまうことを知る。自社のCMをグランプリにしようと、世界中のクリエイターたちがやっきになって駆け引きや小芝居を繰り広げるも、日本からのライバル審査員が登場。ひかりの助けを借りながら奔走する太田は、次第に「仕事の意味」に気づきはじめ、そんな彼に周囲も感化されていく。

脚本を手掛けた澤本氏は、ソフトバンク「ホワイト家族」シリーズや、トヨタ「ドラえもん」シリーズなど数々の人気CMを生み出してきたプランナー。彼自身、これまで数々の広告祭の審査員を務めてきたことから、それらの経験をもとに「真実50%、フィクション70%」で描き出した。5年の構想期間の中で、脚本を100回以上練り直したという同作は、本人も「予想以上にたくさんの役者さんに脚本を面白いと言っていただいた」と驚くほど、人々を引きつける内容に仕上がった。監督は、CMディレクターとして活躍中の永井聡氏が務める。

同作は8月上旬にクランクイン、9月中旬にクランクアップ予定。いよいよはじまる撮影に向け、澤本氏は「犬のお父さんなどのCMを作って来て得てきたものを100%以上つぎ込んだ映画にできそうです」と意気込んでいる。