産業能率大学はこのほど、新入社員の働く意欲や、意識、将来の目標などに関する「2013年度新入社員の会社生活調査」の結果を公表した。
同調査は、3月27日から4月10日にかけて、同学の産能マネジメントスクールが開催する「新入社員研修セミナー」に参加した新入社員のうち150社500人を対象に実施し、463人(男性324人 女性139人)から有効回答を得た。
「社長」より「部長」、「管理職」「独立」より「専門職」
最終的に目標とする役職・地位について尋ねたところ、「社長」が11.9%で、調査を始めた1990年以来、最低となった。これまでの最低は、企業不祥事が目立った直後の2007年度で12.0%だったが、これを0.1ポイント下回った。一方で、「部長」は昨年度の22.9%を0.3ポイント上回り、23.2%で過去最高を更新した。
「将来の進路としてどのような方向を望むか」という質問では、「管理職として部下を動かし、部門の業績向上の指揮を執る」という"管理職志向"が近年では高い傾向にあったが、本年度は前年から4.1ポイント下がって44.0%。"専門職志向"(「役職には就かず、担当業務のエキスパートとして成果を上げる」)の45.8%が"管理職志向"を上回る結果となった。「独立して自分の会社を起ち上げる」は6.5%と過去最低で、"独立志向"の低下が目立つという。
SNSを「毎日利用」 は、3人に2人
ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の利用状況について尋ねたところ、「毎日利用している」が昨年度よりも7.6ポイント高く66.4%となった。「ほとんど利用していない」「SNSには利用者登録していない」は、いずれも昨年度よりも減っており、新入社員にとってSNSが非常に身近な存在になっていることがうかがえる結果となった。
上司からの友達申請「嫌だ」が約43%
会社の上司からSNSで友達申請があったらどう思うか、と尋ねたところ、全体の42.8%が「嫌だ」と回答、特に女性は約6割が不快感を抱いている結果となった。
同調査では他に、「就職活動の結果」「自身の将来展望」「待遇・雇用制度」に関する質問も行っている。詳しくは、同校のWEBサイトで閲覧することができる。