五行の一番おもしろいところは、その「じゃんけん」関係にあります。
木、火、土、金、水、お互いがお互いに影響を及ぼし合っている中で、いかにバランスを取っていくか? というのがトータルな課題となります。
そのじゃんけんですが、5つありますのでグーチョキパーよりは少し複雑です。
主に相手を生かす(活かす)方向性の、陽の関係である相生と、相手を抑えこむ(殺す)方向性の、陰の関係である相剋からなり、その体系を形作っています。
【相生】(そうせい)
木→火 : 木は燃えて火を生む
火→土 : 物が燃えれば灰となり土になる
土→金 : 土の中で金属や鉱物が育まれる
金→水 : 水は鉱脈にあり
水→木 : 水は木を育てる
【相剋】(そうこく)
木→土 : 木は根を地中に張り、土地を痩せさせる
土→水 : 土は水を吸い取り、時として水をせき止める
水→火 : 水は火を消す
火→金 : 火は金属を熔かす
金→木 : 斧は木を切り倒す
どれもイメージしやすいですよね。
人は、だれもがこの5つの要素から成り立っており、そのバランスが崩れているとよろしくないと。
よくある栄養バランスの表のように、なるたけきれいな五角形を作ることが大切なのです。
例えば風水では、火の要素が少ない人は、木の要素を生活に取り入れてみます。
青い色を身の回りに増やしてみるとか、五穀のうち木に対応する胡麻を摂ってみるとかですね。
逆に、水の要素を弱くすることで、相対的に火を強くすることも有効です。
このように対応するわけです。
ただ、そもそも自分の五行のバランスを算出(命理・四柱推命)するのが非常に難しい。
かなり勉強しないと、きっちり出せるようにはなりませんが、今ではデータを打ち込めばコンピュータが弾き出してくれるサービスもありますので、利用してみるのもいいでしょう。
<著者プロフィール>
高木芳紀(たかぎよしのり)
風水オフィスアドバイザー。1971年名古屋生まれ。金沢大学卒業後、商社に就職。繊維、IT、放送関連機器の部署にて営業職を経験後、同社にいた先輩の家業であるアスクル代理店の「株式会社つばめや」に転職。新規事業企画担当兼ウェブマスターとして、主にインターネットを活用したオフィスサプライ通販の独自路線を開拓中。その中でオフィスの効果的なレイアウト手法のひとつとして風水と出会い、「風水オフィスドットコム」を立ち上げる。新たなる癒しの時代、創造の時代のキーワードとして、企業のオフィス作りを支援し続けている。自らに課したテーマは「仕事とオフィスの最適化!」