俳優の大沢たかお、女優の松嶋菜々子、三池崇史監督が現地時間の20日22:10(日本時間21日5:10)、第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された映画『藁の楯 わらのたて』の公式上映に出席し、レッドカーペットに登場した。

第66回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットに登場した大沢たかお(左)、松嶋菜々子(中央)、三池崇史

大沢と三池監督は黒のタキシード、松嶋は水色のドレスで登場。3人はカメラの呼びかけにも笑顔でこたえ、公式上映が行われるグランド・ルミエール劇場に入ると、2,000人の観客は総立ちで出迎えた。一足早く作品を観た海外メディアからは「ハリウッドリメイクされそうな作品である」「モラルを考えさせられる」といった声が上がっており、公式上映日である20日のHollywood Reporter紙、SCREENの表紙を『藁の楯 わらのたて』が飾るなど、ブームを巻き起こしている。

また、3人は同日10:30からのメディア向け撮影会、11:00からの記者会見にも出席。松嶋は「カンヌに来たのは16年ぶりです。その時も大沢さんと一緒でテレビドラマ『深夜特急』の仕事でした」と明かし、「とても奇遇だと感じています。光栄です」と喜びを伝えた。大沢も「カンヌに来られて本当によかったと思います」と語り、「自分自身も問われているような気持ちで演じました」と撮影を振り返った。

一方、三池監督は「パルムドールはいただけたらもちろんいただきたいと思いますが、自分はなかなかそういうタイプではないかと(笑)」と恐縮し、「いろいろな作品がある中で刺激になってくれればと。こういう場で上映されること、それ自体でもう十分満足しています」と語っていた。