五木寛之氏が語った「気」
前回、「気」に関して突然書いてしまいましたので、今回はわたくしの考える「気」について少し書かせていただきます。
作家の五木寛之さんが、著書の中で次のように書かれています。
「気」というものの存在について、私はあまり真剣に考えたことがない。
いまでもそうである。しかし、見えないから「気」は存在しないなどと考えたことは一度もなかった。
また科学的に証明されないから「気」はありえないと考えたこともない。
むしろ実験によってその存在が確認されるような「気」なら、それほど興味もおぼえなかっただろうと思う。
「気」は見えないから面白いのである。
科学的に計測される程度の「気」は、手にとって遊べるオモチャのようなものだ。
(以上『気の発見』より引用)
どう思われますか?
わたくしもまだまだよくわかりませんが、「気」というものについて、かなり的確に表現されている文章なのではと思います。
実際、この世の中で科学で解明されている物事など、ほんの一握り。全体の数パーセントにも満たないでしょう。
つまり、逆に言えばこの世の中のことなんて、実はほとんどがまだわかっていないのです。
確かに、そう考え始めると、生命が存在していることそれ自体が謎であります。
「気」のことを忘れかけている日本人
ただ、わたくしたち日本人は、「気」というものに関しては、世界でも進んだDNAを持っている民族なのではないかと思います。
なぜなら「元気」「病気」「勇気」「本気」「気合」「気分」「気質」「雰囲気」等々、日本語(もちろん本家の中国語も)には「気」のつく言葉が数限りなくあるからです。
それだけ、古来「気」を身近なものとして感じてきたのです。
そんな東洋に対して、西洋には「気」にあたる言葉はありません。
しかし明治時代以降、ある意味「科学第一主義」の西洋文明を積極的に取り入れてきたせいで、わたしたち日本人もどうやら「気」のことを忘れかけているようなのです。
日本人が古来より持っているこのDNAを無視して過ごすというのは、何だかもったいないと思いませんか?
風水は、この見えない「気」というものをコントロールし、良い運を呼び込み、快適に暮らすための学術体系。
わたくしも風水の最初の印象は、多くの方と同じく「怪しい」ものでしたが、それに気付いたとき、取り入れられることは取り入れてみようと思った、というわけです。
また「気」についてはいつか書かせていただきますね。
<著者プロフィール>
高木芳紀(たかぎよしのり)
風水オフィスアドバイザー。1971年名古屋生まれ。金沢大学卒業後、商社に就職。繊維、IT、放送関連機器の部署にて営業職を経験後、同社にいた先輩の家業であるアスクル代理店の「株式会社つばめや」に転職。新規事業企画担当兼ウェブマスターとして、主にインターネットを活用したオフィスサプライ通販の独自路線を開拓中。その中でオフィスの効果的なレイアウト手法のひとつとして風水と出会い、「風水オフィスドットコム」を立ち上げる。新たなる癒しの時代、創造の時代のキーワードとして、企業のオフィス作りを支援し続けている。自らに課したテーマは「仕事とオフィスの最適化!」