フィアット クライスラー ジャパンは6月1日、フィアットを代表するコンパクトカー「パンダ」の3代目となる新型モデルを発売する。従来モデルのコンセプトを踏襲しながら、居住性や燃費を向上させている。

新型「パンダ」

「パンダ」は初代モデルが1980年にデビューし、合理性と機能性を徹底的に追求した斬新なデザインで人気を集めた。日本でもシンプルでクラスレスな魅力を持つ「パンダ」への熱心なファンは多い。今回発売する新型「パンダ」は3世代目にあたるモデルで、初代モデルおよび2004年のヨーロピアン・カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた2代目「パンダ」のコンセプトを受け継ぎながら、その魅力をに磨きをかけている。

エクステリアは2代目モデルよりもさらに丸みを強調した現代的なデザイン。シックスライトのサイドビューは新型にも受け継がれた。全長は3,655mmと2代目モデルよりもわずかに大きくなったが、依然としてきわめてコンパクトであることに変わりはない。丸みが増したことで空力特性が向上し、空気抵抗係数はクラストップレベルの0.32を達成している。

エンジンは、「フィアット 500」で好評を得ている0.9リットルの2気筒ターボエンジン「ツインエア」を搭載する。最高出力は85PSとパワフルで、アイドリングストップなどの環境技術により燃費性能も優れる。トランスミッションはATモード付き5段シーケンシャルトランスミッション「デュアロジック」を採用した。JC08モード燃費は18.4km/リットル。

インテリアは室内幅を26mm、室内長を20mm拡大し、ラゲッジスペースも拡大された。リアシートは60対40の分割可倒式となっている。

新型「パンダ」は1グレードのみの展開で、価格は208万円。