SFアクション映画『オブリビオン』を引っさげ、主演のトム・クルーズが、ヒロイン役のオルガ・キュリレンコ、ジョセフ・コシンスキー監督と共に来日。5月7日に都内で開催された記者会見に登壇した。

左から、トム・クルーズ、オルガ・キュリレンコ、ジョセフ・コシンスキー監督

前作『アウトロー』(12年)のキャンペーンで、約3ヶ月前に来日したばかりのトム。「日本で映画を撮ることは僕の夢だ。日本の方々や日本文化は、僕にとって特別なもの。19回も来日しているけど、もうあと19回来ても構わないほど、この国が好きだ」とリップサービスをし、マスコミ陣を喜ばせた。

『007/慰めの報酬』(2008年)でボンドガールを務めたオルガは、日本でも人気が高いウクライナ出身の女優だ。トムとの共演については「スタントシーンはとても怖かったけど、経験豊富なトムが隣にいてくれたから、自信が持てたし、心強かったわ。言葉では言い尽くせないほど、素晴らしい現場だった」と笑顔を見せた。

また、『トップガン』(1986年)ばりに迫力のある飛行シーンについて、トムは自信たっぷりにアピール。「監督とオルガと3人でよく話し合ったよ。『トップガン』のコックピットのシーンは、確かに今見てもよくできているから、今回もリアルに撮りたいと思った。そうしないと、パイロットの友人たちが許さないから」と明かし、オルガは「今回、トムと一緒に乗れたのは良かったけど、飛行機の操縦は、これ以上は結構よ」と苦笑いして、会場は大爆笑。『トロン:レガシー』(2010年)以来、約2年半ぶりの来日となったコシンスキー監督は、「『アラビアのロレンス』(1962年)を意識して本作を撮ったよ。ブルースクリーンの映画にはしたくなくて、できるだけ地に足がついた、リアルに見える映画にしたかった」と熱い思いを口にした。

本作は、エイリアンの襲撃により、人類が他の惑星に移住したという近未来の地球を描く物語。トムにとっては、『マイノリティ・リポート』(02年)以来、11年ぶりのSF主演映画となった。映画『オブリビオン』は、5月31日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国公開。