『ウルトラマン』シリーズで知られる円谷プロダクションの創立50周年を記念したレーベル「復刻 円谷TVドラマシリーズ」より『緊急指令10-4・10-10』『スターウルフ』の2作品が初DVD化を果たし、2013年7月12日より順次発売されることが決定した。

『緊急指令10-4・10-10』は、『ウルトラQ』や『怪奇大作戦』など"怪奇もの"の流れを組んだ作品。当時流行していたCB無線が取り入れられ、民間の青少年たちで結成された"電波特捜隊"(劇中では「毛利チーム」と呼称)が、無線で連絡を取り合いさまざまな怪事件に立ち向かう。身近な問題の解決から、怪人・怪物・巨大怪獣との戦いまで、バラエティ豊かな事件の数々を、円谷プロならではの光学合成やミニチュアワークを駆使して描いた意欲作とも言うべき特撮ドラマ。タイトルの「10-4・10-10」はCB 無線で使われる略語で「10-4」(テンフォー)は「了解」、「10-10」(テンテン)は「通信終わり」を意味する。1972年7月より全26話が放送された。

『緊急指令10-4・10-10』

『スターウルフ』

そして『スターウルフ』は、映画『未知との遭遇』や『スター・ウォーズ』をはじめとするSF映画ブームを背景に製作されたテレビドラマシリーズ。『キャプテン・フューチャー』など、スペースオペラの大家として知られたエドモンド・ハミルトンの小説を原作に、"日本の宇宙開発・ロケット開発の父"と呼ばれる工学者・糸川英夫を監修に迎え、キャラクター同士の葛藤や政治劇を硬質なタッチで描いた本格SF連続ドラマとしてスタート。

第14話からは『宇宙の勇者スターウルフ』に改題し、より明快な1話完結シリーズとしてエンターテインメント性を高めた。主人公は、地球人でありながらヴァルナ星で生まれ、略奪軍団「ウルフアタッカー」のエース「スターウルフ」として抜きん出た強さで恐れられるケン=新星拳。彼は、任務の最中に誤って僚友であり恋人の兄でもあるスサンダーを射殺してしまい、裏切り者として追われる立場に一転。その後、スペースコマンドの宇宙船「バッカスIII 世号」に救出されてメンバーの一員となり、危険な任務に挑みながらも、広大な宇宙を駆け抜けていく姿が描かれている。

今回初DVD化を果たすこの2作品は、『緊急指令10-4・10-10』DVD-BOX1は7月12日、DVD-BOX2は9月13日、そして『スターウルフ』DVD-BOX1は11月1日、DVD-BOX2は2014年1月10日に発売される。各11,970円で、通常封入特典にはブックレット。現時点で内容は未定だが初回封入特典も予定されている。

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