写真左が胸部感染症により帰国を決定したトム・ハミルトン (C)BANG Media International

米ハード・ロックバンド、エアロスミスのベーシストとして活躍するトム・ハミルトンが現行のオーストラリア公演から離脱したことが明らかになった。

過去にがんの闘病も経験しているトムは、胸部感染症にかかったことが原因でアメリカに帰国したが、病状が回復次第、現在同バンドが敢行中のワールド・ツアーの残りの日程に参加する見込みだという。

そして、過去にもトムの代役を務めたことがあるデイヴィッド・ハルが、今回もオーストラリアで残っている5月1日のブリスベン公演、さらに4日のメルボルン公演の2つの日程でトムの穴を埋めるために急遽オーストラリア入りしている。

最近ツアー中に突然、メンバー変更を余儀なくされたのはエアロスミスだけではない。ボン・ジョヴィのギタリスト、リッチー・サンボラも4月上旬に行われたカナダのアルバータ州カルガリーでの「ビコーズ・ウィー・キャン」ツアーから抜けていて、それ以降のツアー日程でも復帰の見通しは立っていない。

ボン・ジョヴィのウェブサイトに載せられた声明では「個人的な理由からリッチー・サンボラは今後のツアー公演には参加しないことになりました。ただ、全てのライブは予定通り開催されます」と説明されている。リッチーが離脱した理由は現在もなお明かされていないが、アルバータ州で公演した際のジョン・ボン・ジョヴィのコメントからすると、離脱は想定外だった模様。ライブのステージに遅れて登場したジョンは観客に向かって、「2択だったんだ。荷物をまとめて帰路につくか、今できる限りのことをみんなにぶつけるかってね。リッチー・サンボラはしばらくパフォーマンスを休止することになったのさ。今夜以上にみんなのサポートが必要な夜はないんだ。頼むよ、カルガリー!」と叫んでいた。

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