地域によって異なる言葉、実は日本語に聞こえる外国の言葉も少なからずあるものです。日本語と発音は似ていても意味は全く違ったり、ほぼそのままだったりしますが、そんな外国の言葉について、日本に住む20人の外国人に聞いてみました!

■イタリア人としてこの時期に一番思いつくのは「根比べ」「コンクラーベ」でしょう(イタリア/30代前半/男性)

バチカンのシスティーナ礼拝堂で行われる、新しいローマ法王を選ぶ会議「コンクラーベ」。建物内で100人を超える枢機卿たちが、3分の2の得票を得るものがあるまで投票を繰り返します。状況はまさに「根比べ」! 「コンクラーベ」という言葉はラテン語に由来し、「鍵とともに」という意味です。

■日本語の”なし”はインドネシア語で、”ごはん”という意味です(インドネシア/40代前半/女性)

インドネシア風のチャーハン、ナシゴレン。「ナシ」はご飯、「ゴレン」は炒(いた)める。本当にそのままチャーハンという意味だったのですね。

■テンポ(意味は「時間」)⇔店舗、マンガ(意味は「マンゴー」)⇔漫画、アホース(意味は「米」)⇔アホ(ブラジル/50代前半/女性)

ブラジルの公用語はポルトガル語。ポルトガルは古くから日本との貿易の歴史があるため、日本語になったポルトガル語はたくさんあります。上記以外にもカステラ、カボチャ、コップ、ボタンなどがあります。

■バカ=牛、アホ=にんにく(ペルー/40代後半/男性)

何だかお見事ですね! バカとアホは相性がよく、おいしい料理の出来上がり。次の日、アホ臭くないか心配になりますけどね。

■サラ=女性の名前、モコ=はなくそ(スペイン/ 30代前半/男性)

サラという名前は旧約聖書に登場する人物の名前でもあり、様々な国で使われています。スペイン語圏の人はMOCO’Sキッチンと聞いたらちょっとびっくりしそうですね。

■サバ?(フランス/20代後半/女性)

フランス語のあいさつ「ca va?(サヴァ?、意味は「元気?」)」と、日本語の「鯖(さば)」。こちらも響きは似ていても、意味はぜんぜん違います。

■チャランドパランド。日本のちゃらんぽらんと一緒です。どうもペルシャ語から日本語に入っているみたいです(イラン/20代後半/女性)

オランダ語やポルトガル語だけではなく、ペルシャ語からも影響を受けているのですね。日本語のちゃらんぽらんはいいかげんな言動、ペルシャ語はくだらないことばかり言うことで、ほぼそのまま輸入された言葉のひとつです。

■母国語の文法はほとんど同じです。似ている言葉もいくつかあります。例えば日本語の「水(すい)」と母国語の「Su」は「みず」の意味です(トルコ/30代後半/男性)

親日で知られるトルコにも似ている言葉がありました。ほかにもトルコ語で「地面」は「Zemin(ゼミン)」と言うそうです。何となく似てる!? 文法は、トルコ語の特徴である母音調和は日本語と全く違いますが、語順などが似ています。

■日本語の「そうそう」というあいづちはドイツ語の「Soso」と意味が同じです(ドイツ/30代後半/男性)

「あっそう」はドイツ語で「Ach, so(アッハ、ゾー)」で、聞いているとそのまま「アッソー」に聞こえることも。意外な共通点でした。

■軍人=グンディ、港=ミーナ(エジプト/40代前半/男性)

エジプトの公用語であるアラビア語にもありました! エジプトにはエジプト語もありますが、話せる人はごくわずかだそうです。

いろいろな言語から日本語のような言葉が見つかりました。このような言葉に出会うと、その言語に何だか親近感がわきますね!