イーライフは17日、同社が運営する口コミプラットフォーム「buzzLife(バズライフ)」において実施した「老後に関するアンケート調査」の結果を発表した。それによると、老後の準備をしていない人が多いほか、老後のイメージも漠然としており、明確なプランがないまま老後を迎える人が多いと思われることがわかった。
まず、老後のために準備していること(65歳以上は「65歳以前に老後の準備をしていたこと」)の有無を尋ねたところ、70.0%が「いいえ(準備していない)」と回答。一方、「はい(準備している)」は29.5%にとどまった。年代が上がるにつれて「いいえ」は減少しているものの、60代以上でも過半数の53.7%が「いいえ」と答えていた。
老後の準備をしている人にその内容を聞くと、「介護保険・個人年金を掛けている」(30代女性)、「計画的に貯蓄し、債券や株式で運用している」(50代女性)など、金銭面の準備がほとんどとなった。
世間一般において、老後の準備を始めるのはどのくらいの年代からかと質問すると、「50代」が34.2%で最多。以下、「40代」が26.0%、「50代」が11.4%、「30代」が11.3%と続いた。年代別に見ると、20~40代では「40代」「50代」が最も多かったのに対し、50・60代以上では「40代」が減少して「60代前半」が増加した。この結果から、自分の年代が上がるにつれて世間が老後の準備を始めるであろう年代も上がる、"先送り"のような現象が起きていることがわかった。
老後の不安について自由記述で答えてもらったところ(頻出単語の係り受けをカウント)、「年金」「お金」「生活費」など経済面、「介護」「健康」「病気」など健康面に関する回答が多く、中には「夫婦の健康面が一番不安(介護、医療費など)」といった健康・経済両面の不安も見られた。また、12位には「子ども」が入っており、同社は「子どもがいない人では『老後を見てくれる子どもがいない』との不安、子どもがいる人では『介護などで子どもに迷惑をかけてしまうのではないか』との不安があるようだ」と分析している。
一方、老後の楽しみについては、1位「旅行」、2位「時間」、3位「趣味」の順となったほか、9位には「のんびり」がランクイン。自由回答を見ると、「主人と2人で暇にまかせて旅行する」(40代女性)、「趣味の世界に専念できる」(70代男性)といった内容が多かったものの、実際に老後を迎えた60代以上でも回答に具体的な記述が少なく、老後について漠然としたイメージしか持っていない人が多いことがわかった。
同調査は、2013年3月14日~17日の期間にインターネット上で行われ、1万1,519人から有効回答を得た。