しなの鉄道は今年度、2両編成の115系車両(中古)7編成を購入し、4月29日で引退する169系と置き換える。第3次中期経営計画(2013~2017年度)で明らかにした。
同社は2015年春の北陸新幹線長野~金沢間の開業にともない、JR東日本から経営分離される長野駅以北の区間(信越本線長野~妙高高原間)の経営を引き受ける。
一方で、輸送人員は依然として減少傾向にあり、施設・設備・車両の老朽化も進んでいることから、修繕費や設備投資の増加が見込まれるとしており、今回発表された経営計画はこれらの状況を踏まえたものとなっている。
この経営計画では、長野以北開業前の2014年度までを「強靭な経営基盤を構築する期間」、2015~2019年度を「長野以北の経営を軌道に乗せ、全体としてパワーアップする期間」と位置づけた。車両の更新については、2両編成の115系7編成を購入するほか、長野駅以北の経営引継ぎを受けて必要な車両として、3両編成の115系車両(中古)5編成の購入も盛り込んでいる。さらに、老朽化が進む115系車両に代わる次期主力車両についても、導入に向けた準備を進めるとしている。