沢尻エリカ主演の『ヘルタースケルター』をあなたはもうご覧になっただろうか。この作品で、日本アカデミー賞優秀主演女優賞をとったエリカ様は、その授賞式でも、金髪、シースルードレスという出で立ちで、観客たちの視線を一斉に集めた。
男が考える「最も危険なオンナ」は誰? (エリカ様は除く)
評判をあげるにしろ、下げるにしろ、彼女の登場するところには、いつも話題がつきまとう。「安心して見ていられる」という存在感ではなく、「次は何を起こしてくれるのだろう」といったリスキーな香りがつきまとう女優だ。
映画『ヘルタースケルター』のりりこは、まさしく危険な香りで覆われている。では、この役を別の女優が演じたらどうだろうか。最も危険な香りがするオンナは誰なのか……マイナビニュースでは、気になる「危険なオンナ」について世の男性たちにアンケートを実施してみた。
まず、りりこを演じるためには、オールヌードと激しいSEXシーン、狂気のような妄想シーンに全力でぶつかっていくことが必要だ。この映画の原作は、若い女性のリアルな心理描写が鋭い岡崎京子であるが、作者はりりこの生き方についての賛否を読者に聞いているのではない。全身整形というりりこの存在があり、一般大衆がソレを求めていること、自身をコントロールできずに見失っていく儚さ(はかなさ)さが描かれているのだ。
アンケートの結果は以下の通り。
1位 壇蜜 9.0%
2位 長澤まさみ 5.0%
3位 杉本彩 4.0%
4位 吉高由里子 3.0%
4位 剛力彩芽 3.0%
4位 米倉涼子 3.0%
5位 戸田恵梨香 2.3%
6位 真木よう子 2.0%
6位 前田敦子 2.0%
6位 北川景子 2.0%
セクシーなイメージも重なり、2位の長澤まさみに倍近い票数を獲得し、壇密が1位となった。作品内では、ノーマルなSEXシーンはほとんどなく、官能的で性的サディズムにあふれた場面が頻繁に登場する。壇密であれば、難なく演じきれるだろうという読者の予想もあるのだろう。
また、壇密以外の順位については、長澤まさみ、熟女の色香を感じる杉本彩、吉高由里子、剛力彩芽、米倉涼子など、多才なカラーを持つ女優陣が名を連ねた。長澤まさみについては、正統派女優としてのイメージがありながら、スタイル抜群の容姿から、ぜひ惜しげもなく裸体をさらしてほしい! というファン心理も入っているだろう。杉本彩に関しては、そのままSM 女王様的なイメージが先行していると考えられる。
もう一度見直すと気づく『ヘルタースケルター』のさらなる面白さ
本編には、沢尻エリカの脇をしっかり固めるベテラン女優陣、桃井かおりや寺島しのぶ、大森南朋たちの演技も見逃せない。原作を読み、映画を2回みた筆者としては、りりこを通じて人間の愚かさ、欲望の深さ、優しさ、儚さを感じながら見ることができた。
映画の宣伝時には、沢尻エリカ個人の行動ばかりが、マスコミの話題をさらってしまったが、独特の色彩や、アングルの展開が素晴らしい蜷川実花監督の世界も十分に味わえる作品ではないだろうか。
作品のなかで、りりこはふと素に戻るときがある。妹と話をしているとき、ホンネをぽつんと言い放つシーンなど、長澤まさみ、吉高由里子、剛力彩芽たちが演じているのも確かに見てみたい。初回は、沢尻エリカの完璧な裸体や、そのSEXシーンに目を奪われてしまうが、もう一度見るときには、その心理描写についても注目して見るとさらに愉しめるだろう。
WOWOWシネマでは、4月27日22:00より『ヘルタースケルター』が放送される。映画館に足を運んだ人も、DVD&BDでレンタルした人も、ぜひもう一度、違う観点から作品を見てほしい。ちなみに今回のアンケートでは、「この役は沢尻エリカしかいない!」という回答も7票あった(ランクなど5位タイ!)。
人それぞれの趣向にはなるが、妄想をいだきながらりりこの生き様を見るのも、また一つの面白さになるだろう。
調査期間: 2013/02/28~2013/03/08
アンケート対象: マイナビニュース男性会員
有効回答数300件(ウェブログイン式)