フォルクスワーゲン グループ ジャパンはこのほど、同社初の電気自動車「e-up!」の生産モデルを発表した。日々の優れた実用性を実現したクルマであることが強調されており、走行距離は150km、充電は30分で最大80%の急速充電を可能にしているという。

「e-up!」

「e-up!」は4人乗りのコンパクトな電気自動車で、82PSの電気モーターを搭載。0-100km/h加速は14秒、最高速度は135km/hとなっており、シティコミューターとしては十分な性能を備える。搭載するバッテリーは18.7kWhの容量を持つリチウムイオンで、アンダーフロアに納められている。車重は1,185kgと軽量だ。

充電口は給油口のふたの中に隠され、オプションとしてフォルクスワーゲンおよび他の自動車メーカーが推進するコンバインド チャージング システム(CCS)規格の充電口も用意される。充電ステーションから提供される多様なDC・AC充電方式に対応が可能だ。

スタイリングは、ガソリンエンジンの「up!」から大きな変更はなく、特徴的なバンパーもそのまま。バンパーを囲むように配置されたLEDデイタイム ランニングライトが、「e-up!」の大きな特徴となる。ポリッシュ仕上げの15インチのアルミホイールや青ベースのフォルクスワーゲン エンブレム、リヤの「e-up!」ロゴも、ひと目で「e-up!」を見分けられるポイントだ。

内装はライトグレーのシート表皮やブルーのステッチ、レザーやクロームのアクセントにより、このクルマのコンセプトである「本格的な都会的な電気自動車」を表現しているという。「e-up!」は、今年秋に開催されるフランクフルト モーターショーでプレミアを行い、同時に販売開始する予定となっている。