レディー・ガガが昨年6月3日に予定していたインドネシアの首都ジャカルタでの公演をキャンセルした件で、ガガのツアー・プロモーターとマネージメント会社が保険会社を訴えているという。
「ボーン・ディス・ウェイ・ボール」アジアツアーの一環としてジャカルタでの公演を予定していたガガだが、過激派団体イスラム擁護戦線(FPI)など複数の現地組織がガガのライブに対して脅迫をしたことから公演は中止を余儀なくされていた。暴力での脅迫に訴えたFPIらは、ガガのセクシーな衣装と刺激的なダンスが国の若者たちを堕落させると猛抗議していた。
この昨年の騒動に関して、ライブ・ネイション、マーメイド・ツアリング、ザ・アトム・ファクトリーなどガガのツアー・プロモーター数社がキャンセルの損失をカバーすることを訴えており、ロンドンを拠点とするロイズ・グループ傘下の保険会社ビーズリー社が保険内容に記載されているという2つの「テロリスト条項」を遵守しなかったとして、カリフォルニア連邦地裁に対して訴状を提出した模様だ。
ガガ側が結んだ保険契約には、テロや破壊活動、妨害工作などが起きてツアーがキャンセルされた場合などには、その損失分に対して保険がおりることが明記してあったという。しかし、ロイズ側は保険金の支払いを拒否していて、「契約内容には(ツアー・プロモーター側が)主張しているような条件と文言は含まれていない」と主張しているという。これに対して原告側はロイズ側の主張が「中傷的でこちらをいらだたせる卑劣な行動だ」と反論している。
そんな訴訟合戦に巻き込まれてしまったガガだが、同じく「ボーン・ディス・ウェイ・ボール」の北米公演を怪我による手術を受けるため今年に入って全てキャンセルしてしまったことから、逆にこちらの方ではかなりの高額の損害賠償を求められることになりそうだとも伝えられている。
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