「結婚に関する意識の変化」

結婚情報サービスを提供するオーネットはこのほど、東北地方在住の25~39歳の一般独身男女計649名を対象に実施した「結婚」に関する意識について調査結果を発表した。調査は2月6日~2月8日、東北地方(青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、福島県)在住の25~39歳の独身男女を対象にインターネットで行われた。

「絆婚」はこれからも続く

調査ではまず、東日本大震災をきっかけとした結婚に関する意識の変化について質問。「結婚したいと考えるようになった」12.2%、「結婚したいという気持ちが強くなった」10.8%と結婚への意識が高まったとの回答は合わせて23.0%だった。

特に女性においては28.0%にのぼり、男性の17.9%に比べ約10%も高い結果となった。「絆婚」「震災婚」などと呼ばれる結婚への意識の高まりを裏付ける結果といえる。一方で「結婚したいという気持ちが弱くなった」は2.3%。「結婚したくなくなった」は2.8%にとどまった。

「そろそろ、結婚したら」

「そろそろ、結婚したらと結婚を話題にする割合」

「そろそろ、結婚したら」と結婚を話題にする割合は「母親」が最も高かった。男性27.5%、女性32.8%の人が「母親」から「言われる」と回答した。2番目に回答数が多かったのは「職場の人」である。その割合は、男性では15.0%であるが女性では23.7%とより高い割合となった。

男性の55.0%と女性の41.3%は誰からも「言われない」と回答した。「言われない」との回答について県別にみると、山形県では男性65.7%に対して女性32.4%と30%以上の差である。同様に青森県でも男性の60.7%に対して女性38.9%と20%以上の差であった。

独身男性の結婚願望に影を落とす「経済・雇用の不安」

「独身である理由」

独身である理由について聞いた質問では、男性おける1位は「経済・雇用の不安」で、40.0%が当てはまると回答した。「経済・雇用の不安」について当てはまると回答した女性は15.2%にとどまり約25%もの違いがあらわれた。

「親のことが心配」と回答した男性は1.9%であったが女性では7.6%にのぼり、大きな違いがみられた。男女ともに割合が高いものは37.9%の「異性との出会いの機会がほとんど無い」であり、男性39.7%、女性36.2%が理由にあげた。「自由や気楽さを失いたくない」と回答した割合は、男性22.5%、女性26.4%と女性における割合が高い結果となった。

結婚相手に望む年収、女性459万円、男性163万円

「結婚相手に望む年収」

女性が結婚相手となる男性に望む年収は平均すると459万円となった。東北6県のなかで女性が結婚相手に希望する年収が最も高かったのは487万円の福島県。もっとも低かったのは青森県の408万円。男性が結婚相手の女性に望む年収の平均額は163万円となる。最も高いのは宮城県の178万円であり、最も低いのは143万円の青森県だった。男女の希望額を合わせた年収は621万円となる。県別で見た場合には653万円の宮城県が最も高い結果となった。最も低いのは551万円の青森県であった。