女優の真木よう子が主演を務める映画『さよなら渓谷』(6月22日公開)の追加キャストが発表され、俳優の井浦新、新井浩文、鶴田真由、鈴木杏の出演が27日、明らかになった。

左から鈴木杏、井浦新、新井浩文、鶴田真由

原作は『悪人』『パレード』『横道世之介』など、海外でも高い評価を得る芥川賞作家・吉田修一の同名小説。緑豊かな桂川渓谷で起こった、幼児殺害事件。実母が容疑者として逮捕され、事件は終息へ向かうと思われていたが、隣家で内縁の妻と暮らす尾崎俊介(大西信満)にその母親と不倫関係にあったという疑惑が浮上する。その証言をしたのは、俊介の内縁の妻・かなこ(真木よう子)。現場取材を続ける週刊誌記者の渡辺(大森南朋)は15年前に起きたレイプ事件にたどり着く。そこにあったのは、2人にとってとてつもない秘密だった。

『ベロニカは死ぬことにした』以来、7年ぶりの単独主演作となった真木よう子は、憎しみと愛情の狭間で揺れ動く女性の心理を官能的、かつ大胆な演技で表現している。そのほか、かな子の元夫でかなこへの執着心と繊細な心を持つ男を井浦新、俊介の同輩であり現在は大企業の取締役を務める男を新井浩文、週刊誌記者の渡辺との不和を解消できない妻を鶴田真由が演じる。

(C)2013「さよなら渓谷」製作委員会