袋から顔をのぞかせるベネットワラビーの赤ちゃん

静岡県伊東市にある伊豆シャボテン公園は、ベネットワラビー「サラ」が産んだ赤ちゃんが、1月26日に初めて袋から顔を出したと発表。サラと赤ちゃんの様子は、同公園内「カンガルーの丘」で見ることができる。

ベネットワラビーは、オーストラリア東部やタスマニア島の下草が豊富な森林などに生息する、有袋目カンガルー科の動物。体長は1メートル程度、尾も体と同じほど長く、ワラビーの中では大きい部類に入る。

妊娠期間は約1カ月で1産1仔。生まれるとすぐに「育児嚢」(お腹にある袋)に入るため、同園では、赤ちゃんが袋から顔を出し、その姿を確認できた段階で「赤ちゃん誕生」としているという。また、袋から出入りするようになるのは生後8カ月ごろから。約1年で自立(乳離れ)する。

なお、オーストラリア原産の植物が植栽されている「カンガルーの丘」(広さ2,000平方メートル)では、現在、クロカンガルー2頭、ベネットワラビー4頭(赤ちゃんを含む)、パルマワラビー37頭、そのほかに黒鳥2羽が混合飼育されている。クロカンガルーもワラビーも臆病で神経質な動物だが、少し腰を落とし動物の目線で静かに見ていると、近づいてくることもあるとのこと。

詳細は、伊豆シャボテン公園グループ公式ホームページで見ることができる。