右から1番目と3番目がキングチーター

東京都日野市にある多摩動物公園で1月6日、世界的にも珍しい「キングチーター」を含む、チーターの5つ子が誕生した。

キングチーターはチーターの変異個体で、通常の体にある斑点模様がつながり、帯状となっているのが特徴。同園以外での国内誕生例はなく、国内で飼育しているのも同園のみとなっている。

今回産まれた5つ子のの母親は9歳の「スミレ」(2003年6月5日・南アフリカ共和国生まれ)、父親は4歳の「カイ」(2008年3月5日・同園生まれ)。5頭のうち4頭がオス、1頭がメスで、オス1頭とメス1頭が「キングチーター」だった。

同園によれば、3回目の出産となるスミレは落ち着いて赤ちゃんの世話をしており、5頭はすくすく育っているという。1月16日に行った初めての測定で、900グラムから1,100グラムだった体重は、30日には1,500グラムから1,800グラムになっているとのこと。

なお、チーターを飼育下で繁殖させるのは難しく、日本国内では、飼育している動物園館で短期ブリーディングローン(繁殖を目的とした動物の貸借契約)などにより協力しあい、繁殖を推進している。その成果が実を結び、同園では過去5年の間にチーターが6回繁殖しているという。

詳細は、東京動物園協会が運営する都立動物園・水族園の公式サイト「東京ズーネット」で見ることができる。