ミュージカル『ロックオペラ モーツァルト』の公開稽古が30日、都内のスタジオで行われ、キャストの山本耕史、中川晃教、AKB48の秋元才加、鶴見辰吾、キムラ緑子、高橋ジョージと演出家のフィリップ・マッキンリーが出席した。
公開されたのはプロローグを含む5シーンで、主人公モーツァルトと宿敵サリエリを日替わりで交互に演じる山本と中川が、モーツァルトを交替で演じてみせた。報道陣の取材に応じた山本は「少ししかお見せしてしてませんが、汗が引きません。それくらいパワフルで休む間もなく変化していく作品です」とアピールし、中川は「耕史さんと2人で作り上げていく過程が楽しい。その気持ちがモーツァルトというキャラクターに繋がっていければ。最高の初日を迎えられるように頑張ります」と意気込みを。モーツァルトの妻・コンスタンツェを演じる秋元は、昨年11月の制作発表で「所詮はアイドルだって言われないように頑張ります!」と意気込んでいたが、公開稽古では共演者に引けをとらない歌唱力を披露し「稽古1週間目で、フィリップが『1週間パーティーをしよう!』と。アメとムチじゃないですけど、みんなの気持ちを上げてくれます」と充実した表情を見せた。
また、演出のフィリップ・マッキンリー氏について、山本が「日本語が分からないのに、『滑舌が悪い!』って怒られた。バレないだろうと思っててもバレちゃう。厳しく楽しく学ばせてもらってます」と苦笑いで明かすと、中川も「意識してないところをスパッと見抜かれるので、俳優として楽しいだけの現場じゃないですね」と厳しい演出に気合いも入る様子。舞台に初挑戦の高橋は「学校は4回退学になってるので、毎日規則正しく1つの場所に通うのが初めて」と笑いを誘いつつ、「みんな歌が上手くて、これがロックオペラだと。フランス版を観て泣いたけど、これは完全に本家を超えてます!」と自信を持ってPRした。そんなキャスト陣を、フィリップは「4週間稽古をしてきましたが、ブロードウェイと比較しても全く劣らない素晴らしいキャスト。日本人による舞台の演出が出来て光栄です」と大絶賛していた。
『ロックオペラ モーツァルト』は、2009年にフランス・パリで初演され、ヨーロッパで約150万人の観客を動員したミュージカル。宮廷のしきたりに縛られず、大衆が聞いて楽しむ音楽を制作する道に突き進んだモーツァルトの35年の生涯を、クラシックとロックを融合させて描いた作品で、日本公演の演出は、米・ブロードウェイの演出家であるフィリップ・マッキンリーが手掛けている。同ミュージカルの東京公演は東急シアターオーブで2月11日~17日まで、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールで2月22日~24日まで公演予定。