これからの季節、冬場ならではのトラブルによる救援依頼が増加することから、JAFではクルマの準備を万全にするよう呼びかけている。バッテリーあがりはもちろん、燃料凍結といった耳慣れないトラブルにも注意したいところだ。

年末年始は救援依頼が急増するという

バッテリーあがりの月別件数

冬場に多いトラブルとして、まず挙げられるのがバッテリーあがりだ。気温が低いとバッテリーの能力が低下するため、エンジン始動不能などに陥る。バッテリーは消耗品なので、トラブルになる前にカーショップなどでチェックし、必要なら交換しておくべきだ。

タイヤの滑り止めも重要。とくに降雪地帯や山間部ではチェーン規制が実施されることも多い。スタッドレスタイヤへの交換やタイヤチェーンの準備をしておこう。もちろん、タイヤチェーンの装着方法は事前に確認しておく必要がある。こうした雪道への準備については、JAFのホームページ「雪道ドライブ きほんのき」が参考になるとのこと。

あまり知られていないが、冬のトラブルで意外と多いのが燃料関係だ。ガソリンは問題ないものの、軽油は要注意。温暖な地域で販売されている軽油を入れたクルマが寒冷地に行くと、低温のために軽油の流動性が失われて燃料が噴射できず、エンジンがかからなくなる場合がある。温暖な地域で販売される軽油には凍結対策がなされていないためだ。そういった地域から寒冷地に出かけたら、その地域のガソリンスタンドで軽油を満タンにすれば、ほとんどの場合はトラブルを防ぐことができる。