2013年1月11日公開の映画『96時間/リベンジ』のトークショーイベントが20日、東京・新橋のスペースFS汐留で行われ、映画監督の井筒和幸、ラジオパーソナリティーでヒップホップグループ・RHYMESTERの宇多丸が出席した。

映画『96時間/リベンジ』のトークショーイベントに出席した宇多丸(左)と井筒和幸監督

鬼才リュック・ベッソンの最新作となる本作は、リーアム・ニーソン主演のアクション映画『96時間』シリーズの第2弾。イスタンブールで警護の仕事を終えた元秘密工作員ブライアン(リーアム・ニーソン)は、かつてブライアンに息子を殺されたアルバニア系犯罪組織に元妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)を人質の取られる。あえて自らも一味に捕らえられることを選択するブライアンだが、娘のキム(マギー・グレイス)も敵に追われることになる。

この日は試写会前にトークショーが行われ、同シリーズの大ファンでもある映画監督の井筒和幸監督と宇多丸が登壇。2009年に公開されたシリーズ第1作の前作についてライムスター宇多丸が「この映画を見た時に"リーアム・ニーソンの顔を被ったスティーブン・セガール"だと思いました」とコメントすると会場が大爆笑。観客とともに笑った井筒監督は「上手いこというね~」と絶賛して、「チャック・ノリスが中に入ってるぐらいのね」と付け加えるなど毒舌モードが全開した。さらに、宇多丸の「90分台という短いのがいいですよね」という言葉に食いついて「(現在公開中の)『007 スカイフォール』長かったよね」と井筒監督。『007』があまりに面白くなかったのか、「『スカイフォール』の屋根の使い方よりもこっちの屋根の使い方の方が良かったよ。映画ってエロいところが出ないと映画じゃない。だから『スカイフォール』はダメなんだよ!」と止まる気配もなく、宇多丸から「俺の前で『スカイフォール』の悪口を言うな!」と諭されていた。

また、前作で誘拐された娘を必死の形相で助ける父親役のリーアム・ニーソンが、本作でも何者かに追われる娘を助けようとする姿が描かれているが、井筒監督はリーアム・ニーソンと「俺と同い年ですよ」と明かすも、「俺も死に物狂いでやるよ。何するかわからないぞ」と敵意をむきだし。ライムスター宇多丸から「相手を突き詰めるスキルがないと…」と突っ込まれるも、「棒持ったるよ!」とライバル視して観客を沸かせていた。映画『96時間/リベンジ』は、2013年1月11日よりTOHOシネマズ六本木ほかで全国公開。