フォルクスワーゲン グループ ジャパンはこのほど、世界ラリー選手権(WRC)への参戦モデル「ポロ R WRC」のワールドプレミアを兼ねた参戦体制発表会をモナコ公国で開催した。WRCマシンの公道用市販車「ポロ R WRC ストリート」も発表された。

このほど開催された参戦体制発表会の模様

メインドライバーのセバスチャン・オジエ選手

発表会では、フォルクスワーゲン ブランド研究開発担当取締役である Dr.ウルリヒ ハッケンベルク氏により、参戦車両「ポロR WRC」が発表された。同社では2011年にWRCへの参戦を発表して以来、着々と準備を整えてきた結果、誕生したのがこのマシンだ。

エンジンは1.6リットル直列4気筒直噴ターボで、レギュレーションにより300PSに制限されるが、エア・リストラクターを外せば315PSを発揮する。ミスファイアリングシステムを搭載し、トランスミッションは6速シーケンシャル。機械式デファレンシャルで4輪を駆動する。

そのステアリングを握るドライバーとして、メインドライバーにセバスチャン・オジエ選手とヤリ-マティ・ラトバラ選手が、サードドライバーにIRCで2年連続王者となった若手のアンドレアス・ミケルセン選手が発表された。

「ポロR WRC」

さらに、サプライズとして「ポロ R WRC ストリート」も発表。外観はバンパーの変更やルーフスポイラー追加など小変更にとどまるものの、エンジンは2.0リットル直列4気筒直噴ターボを搭載。最高出力は220PSを発揮し、0-100km/h加速は6.4秒と発表された。