熱愛・破局・事件などの芸能ゴシップから、トレンド・グルメ・スポーツなどのスポット&イベント、便利・健康・天気などの生活情報まで、話題満載のワイドショーをイイとこ取りで紹介。これを見れば、1週間分のニュースを総ナメできる!
【爽快情報バラエティー スッキリ!!】→【スッキリ】、【情報プレゼンター とくダネ!】→【とくダネ】、【情報満載ライブショー モーニングバード!】→【バード】、【情報ライブミヤネ屋】→【ミヤネ】、【知りたがり!】→【知り】と略表記します

●「雨上がり決死隊・宮迫博之、胃がんの疑いも……」【ノンストップ】
「胃がんか?」「長期休養か?」など、病状を伏せているだけにさまざまな憶測が広がっている(後に胃がんと報道)。長年の盟友・岡村隆史が「大丈夫ですよ。毛もあんだけ生えてきたわけですから」、矢部浩之が「ゴリラですから!」と笑いを交えてエールを送るが、2人の目は笑っていない。
スタジオの設楽統も、「宮迫さんは初回のゲストだった。体を鍛えているし、健康にも気をつかっている人なので……。ちょっと前に正月の話をしていたので、本当に突然のことなんです」と心配そうだった。緊急入院ではなく、もし胃がんでも早期発見と言われているのが幸いだが、報道の大きさでかえって不安にならないことを祈る。
●「ほっしゃん。離婚、尾野真千子との不倫報道が影響か?」【ミヤネ】
冒頭、「密会を重ねていた2人。離婚を決意した理由はやはり不倫なのか……」というナレーションが入る。けっこう意地悪だ。
ほっしゃんは、9月末の離婚は認めながらも、「“長男の親権をめぐって離婚協議が長期化”はウソ」と宣言。しかし、尾野とのデート報道は6・9月だっただけに説得力はない。
井上公造も「ドライブで熱海までご飯を食べに行くのはおかしい。奥さんもアレッと思う」と疑いの目を向ける。しかし、宮根誠司は「おかしいですか?」とほっしゃんを擁護。すかさず井上が「じゃあ、川田(裕美アナ)さんは宮根さんと熱海までドライブデートしますか?」と矛先を変えると川田アナは「嫌です」と即答。苦笑いの宮根は「いつか『すべらない話』でしゃべってくれたら」とごまかしていた。

●「新エロスの女王・壇蜜に加藤浩次もやられた」【スッキリ】
映画『ピラニアリターンズ』DVD発売イベントに登場した壇蜜。スカートをまくって赤のTバックを見せたり、ガーターベルトにはさんだ名刺を取り出したり、「全部出ちゃった……」とあえぐなど、やりたい放題だ。さらに、映画タイトルにちなんで肉食経験を聞かれると、「2泊3日で8回。ビジネスホテルで」とリップサービス。壇蜜を知らない加藤浩次がけげんそうな顔で「この人誰?」と聞くと、テリー伊藤が「下半期一番ブレイクした人! エロ芸です」とニヤけつつ教える。
続いて壇蜜が「私が7歳で色気に目覚めるきっかけになったことは?」というクイズを出すと、加藤が「カブトムシの交尾」と即答するが、もちろん不正解。正解はお父さんが買ったマンガ『ゴルゴ13』を見たから。「女の人がひもで縛られて毒グモを乗せられているのを見て、『大人はそうなのか!』と目覚めました。加藤さんも私を縛ってクモ乗せて、『イッヒッヒ』って笑ってください」と壇蜜。大爆笑の加藤はツッコミもままならならず。おそるべしだ。
●「酒井法子vs宮根誠司。会見で語らなかった真実」【宮根】
初対面の2人は、どこかよそよそしいムードが漂う。鋭い質問をしなければいけない立場の宮根はピクリとも笑わず硬い表情だ。
宮根「芸能界以外の道もあるのに、あえて大衆の前に出るのは?」 酒井「舞台の話をいただいて、具体的な目標ができて頑張れるかなって」 宮根「(薬物に走ったのは)生活に不満があったから? 軽い気持ち?」 酒井「結果的にそうだったと思います」 宮根「お子さんもいるのに?」 酒井「今は『愚かだった』としか言えない」。
シリアスなインタビューが苦手なのか、おどおどして噛み噛みの宮根。それだけに酒井はひと言しかコメントを返さず、消化不良ムードだ。
宮根「(薬物を)やめるのに苦労は?」 酒井「大丈夫でしたよ」 宮根「聞くのもつらいんですけど……雲隠れしたときの心境は?」 酒井「怖くて周りの人に甘えてしまった」。
伏せ目がちな宮根に対して、堂々と前を見て話す酒井。この図式では、新しい情報なんて出てくるはずがない。しっかりイジってあげるのが芸能界の愛情なら、宮根らしい下世話なツッコミを入れるべきだろう。

●「中村勘三郎さん死去」【とくダネ】
7月の食道がん手術は成功したが、11月に肺の疾患を発表していた勘三郎さん。急きょ電話出演した役者仲間の坂東弥十郎、親交の深い武藤まき子と笠井信輔アナは、いずれも涙を流している。一方、医療ジャーナリストの伊藤隼也が「急性呼吸窮迫症候群は難しい病気。人工肺を使っていたので相当重体だと思っていた」とその深刻さを語った。
小倉智昭も「(来年4月開場の)新しい歌舞伎座に一番いなくてはいけない人だった」としんみり。武藤も「みなさん天才と言うが、見えないところでこれだけ努力する人はいない。それを2人の息子は見ていたから……」と続けるのが精いっぱいだ。
フジテレビはかつて何度も勘三郎さんと家族の番組を作っていただけに、1時間超を割いてその映像を流し、故人を偲んでいた。その他、『ミヤネ』も2時間ほとんどで勘三郎さんの映像を流すなど、この日のワイドショーは追悼ムード一色だった。

●「華原朋美の復活に密着! 隔離病棟のエピソードに衝撃」【ノンストップ】
「(薬物依存の意識は)マヒしているのでなかった」「自分でまともだと思っても、まともではないので、何を考えていたのかわからない」「復帰なんて言える状況ではないし、思ってもうまく伝えられなかった」「自分の歌を聞くのも嫌だった」と語る華原。復帰にあたって、何でも話す気のようだ。
薬物依存を克服するために入った隔離病棟の話がスゴイ。「誰とも会話できないし、テレビもない」「内側にノブがないから部屋から出られない。飲み物も配られる時間が決まっている」「反抗すると腕とかを拘束されるので二度と行きたくない」と語る表情は深刻だ。
父の住むフィリピンで過ごしたあと帰国し、高齢者住宅を手伝うことに。「入居者から『大丈夫。私の方がいろいろあったよ』と励ましてもらったことが支えになった」という。 さらに、前所属事務所社長にあてた手紙も公開。「本当に馬鹿だった。今は家族の支えがあるから頑張れる」「最後のチャンスをいただけるなら私、人生やり直したい」という思いをつづった便せん5枚には、自らカラオケで歌声を録音したCDが添えられていた。
そして、前夜のFNS歌謡祭で無事に復活した華原。それを見届けた設楽統は、「薬物と言っても違法なものではなくて、精神安定剤とかだったんだけど」とまずはフォロー。続けて、「収容所にまで入っていたというのは衝撃ですね」と正直な気持ちを語った。この様子なら、新曲のリリースなど新たな展開がありそうだ。
●「市村正親を小倉智昭が直撃!『篠原涼子とのなれ初めは……』」【とくダネ】
愛犬の散歩をしながら、小倉に「(4歳の長男が)最近、僕に似てきてもうデレデレ」と笑いかける市村。「『ミス・サイゴン』を全部歌える」「子どもの机は僕の手作り」「子どもが20歳のときにいられるように、タバコは2年前にやめたし、お酒の量も減らした」と子ども話が止まらない。
続いて、話題は妻・篠原涼子へ。24歳年下の女優をどう口説いたのか、興味津々の小倉が「舞台共演で知り合ったんでしょ?」と話を振ると、「淡いムードになったのは終わってしばらくたってから……それ以降はミステリー」と煙に巻く市村。と思えば、「毎朝、弁当を作ってくれる」とまたノロけはじめた。かなり手ごわい人だ。
インタビューを終えた小倉は、「僕を(実家の)川越まで連れて行ってさっさと帰っていく男。昔から会うとバカばっかり言い合ってた」と苦笑い。確かにそんな“オジ散歩”だった。

●「JUJUの素顔に接近! 話は思わぬ方向に……」【バード】
2枚のベストアルバムがランク1・2位を独占するなど絶好調のJUJUがスタジオ登場。『やさしさで溢れるように』を歌い上げると、羽鳥慎一が「完全にやさしさで溢れているな~と思いましたよ」と持ち上げる。
バラエティパートで口が滑らかになる羽鳥は、「朝早い時間からすばらしい歌声で……ただ若干、煙を吸っていたと聞いたのですが?」と急振り。JUJUは「若干以上、煙を吸っていました……」と苦笑い。ひるまない羽鳥が「すぐにやめられるものですか?」と続けると、JUJUは「今のレーベルに『タバコやめるか、会社やめるかのどっちだ?』と聞かれた」とぶっちゃけはじめた。意外な展開に羽鳥は、「この話続けて大丈夫ですか?!」とあわてるが、JUJUはお構いなし。「『会社やめてやる!』ってここまで出かけたけど。でも、やめたおかげで2オクターブくらい音域が広がった」と高笑い。
その後、“人気No.1泣き歌”として『また明日』を披露し、番組はエンディングへ。ここで赤江珠緒が「JUJUさん、実は『笑点』が好きらしいんです」と的外れな豆情報を入れ、羽鳥の「局を超えた情報を提供してくれました」という合いの手で終了。このコンビ、アーティストの扱いが苦手なのかも。
●「雨上がり決死隊・宮迫が胃がんを公表、きょう手術へ」【スッキリ】
宮迫博之本人が「信じられへんくらい早く見つかった」と語っていた通り、もっとも病状の浅いステージ1の早期胃がんという。「きっちり治しておもしろくなって帰ってきます。ネオ宮迫にご期待ください」と気丈なコメントを発表したが、胃の3分の1~半分を切除するのだから不安だろう。
同じ事務所の加藤浩次は、「本人は体力ありますし、強い気持ちを持ってますから!」と強い口調でエールを送る。一方、テリー伊藤は、「とにかくみんな検査に行った方がいい。女性の乳がんとか子宮頸がんとかもあるし」と繰り返し視聴者に力説していた。芸能界の仲間たちが、がんに侵される姿を見てきただけにその言葉は重い。
病気関連の沈んだニュースが多かった中、ひとすじの光となったのが、復活を果たした華原朋美。フジテレビは、『ノンストップ』『知りたがり』『とくダネ』の3番組で10分前後の特集を組むなど大フィーチャー。内容も、実兄、事務所社長、交流した高齢者などが顔出し出演するなど、日曜14時の『ザ・ノンフィクション』を思わせる作りで意気込みが感じられた。
華原が「人生の栄光とどん底を味わった」のであれば、いっそ『とくダネ』のコメンテーターに抜擢してみては? そして、同じく浮き沈みを経験した有吉弘行は、今の華原にぜひあだ名をつけてあげてほしい。
きむら・たかし
コラムニスト、芸能・テレビ評論家、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブにコラムを執筆するほか、業界通として各メディアに出演&情報提供。取材歴1000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など