俳優の大泉洋と女優の麻生久美子が3日、東京・虎ノ門のニッショーホールで行われた映画『グッモーエビアン!』の学生限定試写会に出席した。

映画『グッモーエビアン!』の学生限定試写会に出席した大泉洋(右)と麻生久美子

映画『グッモーエビアン!』は、吉川トリコの同名小説を実写化した作品で、思春期真っ只中の女の子が悩みながらも家族と向き合っていく物語。2人暮らしをする15歳のハツキ(三吉彩花)と母親のアキ(麻生)のもとに、海外を放浪していた自由人のヤグ(大泉)が2年ぶりに帰ってくる。一緒にパンクバンドを組んでいたヤグとアキは、ハツキが産まれる前から同棲していたが、ハツキは本当の父親ではないヤグに苛立ちを募らせる。そんな時、ハツキは親友とケンカをしたことをきっかけに、ヤグとアキの愛情に気付く――というストーリーで、映画は15日から全国公開予定。

約600人の学生が集まった会場に、大泉と麻生が登場すると「可愛いー!」という歓声と笑い声が上がり、麻生は「今日は学生がいっぱいでテンションが上がってます」と笑顔で手を振るも、大泉は「何が面白いんだ!? 私は学生という生き物が好きじゃない。非常に怖い存在なので、今日は負けずに頑張りたい」と戦々恐々。イベントでは、学生の悩みに2人が答えるという企画が行われ、夢が無くて将来が不安という学生に、麻生は「夢が無くて悩んでいても、世界は広くて自由で楽しい。いずれはやりたい事が見つかると思う」とアドバイス。また、家族とは? と聞かれた麻生は「子どもが生まれてからは、家族丸ごと私が守りたいという気持ちです」と話すと、大泉も「私が携帯電話なら、家族は充電器。奥さんと娘と一緒にいれればそれでいい」と真面目に答えると、学生らに「ヒュ~!」と茶化され照れ笑いしていた。

イベント終了後、報道陣の取材に応じた麻生は今年の5月に長女を出産したが、同作の撮影中は妊娠4ヶ月だったそうで「バンドの練習が一番辛かった。ライブ本番はピタッとした衣装だったので、ちょっとお腹が出てるかも」と振り返ると、大泉は「麻生さんは大変だったと思う。日が暮れてから朝までの撮影もあったんです。僕が旦那さんだったら『映画と子どもどっちが大事なんだ!』って怒ってますよ」と麻生をねぎらっていた。