映画『アリス・イン・ワンダーランド』(2010年)などで知られるティム・バートン監督とプロデューサーのアリソン・アバッテは3日、東京都・リッツカールトン東京にて開催された映画『フランケンウィニー』の来日記者会見に登場した。

同会見に登場したティム・バートン監督

同作は、最新の映像テクノロジーとストップモーション・アニメーションを融合した、"白黒3D"長編映画。天才科学少年ヴィクターが愛犬スパーキーを"禁断の実験"で甦らせたことから、彼らが住む小さな町に起こった大騒動を描いた冒険ファンタジー作品だ。

同作に出てくる"奇妙な学校"風に作られたセットに登場したティム・バートン監督とプロデューサーのアリソン・アバッテ。セットを見たティム・バートン監督は「小学生の頃、学校はとても不安になる場所だったので、緊張します(笑)」とコメントし、「本作のそもそもの始まりは、幼少期に自分の飼っていた愛犬への想いを基にしています。その頃に体験した無償の愛を与えるという人生において、非常に素晴らしい体験を本作に込めました」と同作が自身の幼少期の思い出をベースにした作品であることを明かした。一方、プロデューサーのアリソン・アバッテは、同作がストップモーションを用いて撮影されていることに触れ、「ストップモーションは、作り手のビジョンを最も正確に表現できる撮影技法だと思います」とした。

会見には、主人公ヴィクターが通う小学校の生徒役の声優を演じたお笑い芸人のハリセンボン・箕輪はるかとオリジエンタルラジオの中田敦彦と藤森慎吾が日本人特別ゲストとして登場。箕輪と藤森はティム・バートン監督とプロデューサーのアリソン・アバッテに「ハロー!アイ・アム・アジアンビューティー!」(箕輪)、「アイ・アム・アジアンチャラ男!」(藤森)とそれぞれ自己紹介し、会場の笑いを誘った。

静電気を利用した感電実験を行ったお笑い芸人のハリセンボン・箕輪はるか(左)、オリエンタルラジオの藤森慎吾(中央)と中田敦彦

さらに、三人が、同作に出てくる"禁断の実験"にちなみ、静電気を利用した感電パフォーマンスで、"クリスマススパーキーリース"のイルミネーションを点灯させるとティム・バートン監督は「痛さを伴うプレゼントをありがとう!」と三人をねぎらった。なお、イベント終了間際に、取材陣から、体調不良で入院するお笑い芸人・雨上がり決死隊の宮迫博之に対するコメントを求められた藤森は「早く元気になってもらえればと思います」と語った。

映画『フランケンウィニー』は12月15日、3D/2Dにて全国公開。