なんだか無性に肉が食べたい! と思う日があります。ハンバーグ、ステーキなどいつもの定番メニューもいいのですが、たまにはバリエーションを増やしてみるのもいいかも。そこで、母国の絶品肉料理を日本に住む20人の外国人に聞いてみました。

■チョリパン。チョリソーを半分にスライスをしてバゲットに入れて、チョリソーの上にチミチュリというソースをかけて、パンでサンドイッチになる簡単料理です。とても作りやすくて、おいしくて、安いので、皆食べてます(アルゼンチン/男性/20代後半)

アルゼンチンのカジュアルグルメ。炭火であぶったチョリソーがフランスパンの中にどーんと入っています。紫玉ねぎなどの野菜と決め手のソースが、チョリソーのおいしさを引き立てます! 日本にもチョリパンスタンドがあるようですよ。

■角煮バーガー。角煮とたっぷりの香辛料が肉まんの皮に包まれています(台湾/男性/20代後半)

こちらも手軽に肉のうまみを味わえる一品です。パクチーや砕いたピーナツなどが入っていて、ボリュームも申し分ありません! 肉まんのように皮にすっぽりと包まれているのではなく、サンドされています。台湾の食べ物は日本人の口に合うものが多いですが、これも漏れなくそのひとつでしょう!

■サムサ(Samsa)。特別な釜で作られるものです。パイ生地の中にお肉とたまねぎ等をたっぷり入れて、釜で焼きます。お肉と一緒に粒の脂が入れてあるサムサの味が最高(ウズベキスタン/男性/20代後半)

サムサは石釜の中に張り付けて焼きます。街のあちこちで売られているそうで、こちらも現地の人にはおなじみのファストフードのようです。羊の肉やかぼちゃなんかも入っているとか。パイの中に入れた脂の粒がジュワーっと口の中に広がることを想像すると……たまりません!

■生ハム。薄切りの豚肉で、イタリアのプロシュートより黒っぽい赤い色。味といえばしょっぱい濃い味なので、日本人の中には、一番いいスペインの生ハムを食べられない人もいる(スペイン/男性/20代後半)

おつまみによさそうなスペインの生ハム、ハモン・セラーノ! 色はサラミに近い感じで、コクと塩味が強く、日本人の中にはクセがあると感じる人もいるようです。その反面、やみつきになる人も。

■「ファッタ」です。肉(羊や牛肉)、白飯、アエイシ(ピタパン)が、ニンニクトマトソースで混ぜ合わされたもので、味はニンニクとトマトソースがベースです(エジプト/男性/40代後半)

イスラム圏のエジプト。ラマダン明け2カ月後の犠牲祭など、特別な時に食べるのがファッタです。アエイシの上にご飯、その上にトマトソースと小さく切った肉を乗せます。味はトマトとガーリックが利いていてイタリア料理のよう。エジプト料理が初めての方でも、なじみやすい一品だと思います。パンとご飯を同時に食べるというのが斬新ですね!

■ロシアは肉料理が比較的に多いが、特にカフカス地域から伝わってきた「シャシュルィック」が有名。お肉を50グラム弱の大きさに角切りし、お酢や塩こしょうなどで味をつけ、串で焼きます。お肉そのもの味が引き立てられます(ロシア/女性/20代後半)

旧ソ連圏で人気のBBQのようなものです。串に刺さった肉に豪快にかぶりつきたくなります! 味付けも最小限なので、肉を食べた感が半端なさそうですね。

■ポルコルト。赤いパプリカの粉で味つけられた、鶏肉か牛肉で作られた煮込み料理。自分で作った小さい丸いめん(1センチの団子みたい)と一緒に食べるのが一般的(ハンガリー/女性/30代前半)

ハンガリーの定番肉料理で、玉ねぎやトマトなどもふんだんに使われている、栄養満点の一品です。付け合わせには小麦粉を練った生パスタのようなものが添えられ、おなかもいっぱいです。肉料理でありながら、名前と見た目からかわいらしさも感じさせてくれます。

■トナカイの煮込み。見た目は細かいビーフシチューのようで、野生な味(フィンランド/女性/50代前半)

こちらは野性味あふれる味わいの煮込み料理。フィンランドのラップランド地方の名物料理です。ベリーソースがかけられ、ピクルスなどが添えられます。肉自体のクセはそれほど強くなく、ベリーソースのほうが日本人からすると不思議な味に感じるとか。トナカイの生き様は、サンタクロースの相棒だけではないのですね!

■Gravy sauceグレイビー(ソース)。肉汁で作ったソースでクリスマスターキーと一緒によく食べます(イギリス/男性/40代前半)

海外の小説を読んでいた時、食事の場面の描写でよく出てきたのがこのグレイビー。どんな味なんだろうと気になり、憧れさえ抱いていました。のちにマッシュポテトにかけられたソースがグレイビーだと知り、ものすごくすっきりしました! まろやかでお肉もジャガイモもおいしさを増しますよね。

世界の肉料理、気になるものはありましたか? 現地へ行かなくとも、日本でもいろいろな国の料理が楽しめますのでぜひお試しください。そして野菜も忘れずに!