2013年2月1日から公演する舞台『テイキング サイド~ヒトラーに翻弄された指揮者が裁かれる日~』の制作発表が26日、都内で行われ、主演の筧利夫をはじめ福田沙紀、小島聖、小林隆、鈴木亮平、平幹二朗が出席した。

後列左から鈴木亮平、福田沙紀、小島聖、小林隆、前列左から行定勲、筧利夫、平幹二朗

同舞台は、『戦場のピアニスト』でアカデミー賞を獲得するなど世界的作家のロナルド・ハーウッドの代表作を、行定勲監督が演出。政治に翻弄されたドイツ最高の指揮者、ウィルヘルム・フェルトヴェングラーの苦悩を描く。

フェルトヴェングラーを追い詰めるアーノルド少佐役の筧は「今回は2時間強のお芝居ですが、1回も引っ込みません。どこで水を飲むのか今から頭が駆け巡っています」と笑わせて「とても素晴らしい共演者。皆さんを裏切りませんのでよろしくお願いします!」とアピール。アーノルド少佐の秘書であるエンミ・シュトラウベ役の福田は「とにかく緊張とどうなるかという期待感で胸がいっぱいです。これから始まる稽古が楽しみで、一生懸命やれることをやれたらと思っています」と意気込んだ。

同舞台のポスターは、主演の筧とフェルトヴェングラー演じる平幹二朗が抱き合って撮影。「あの写真も3分や5分じゃ終わらないので、いい写真が撮れるまでず~っと撮っていました。ず~っとくっ付きぱなしでいい思い出になりましたよ」と筧が振り返った一方で、平は「(筧の)体温が伝わってきて、暑くて暑くて…」と苦笑い。「でもこれは愛し合っている訳ではありませんよ。捕まって逃げたいという思いで撮影しました」と話していた。

舞台『テイキング サイド』は、2013年2月1~11日に東京・天王洲 銀河劇場、2月16日に名古屋・名鉄ホール、2月19日に静岡・浜松市教育文化会館(はまホール)、2月23・24日に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、26日に広島・広島アステールプラザ大ホールでそれぞれ上演される。