おばさんとおばあさん、橋と箸など、似たり寄ったりの言葉が多い日本語。外国の方は習得するまでに結構な苦労があるようです。今回は外国人20人に、そんな「日本語間違えちゃった!」エピソードを聞いてみました。
■相手の名前をど忘れして、「オマエ」って言ってしまった(シンガポール/男性/20代後半)
普通でしたら「オイ!」と怒られるところですが、外国の方の間違いはなぜかかわいく思えてしまいます。逆に場がなごんで話がはずんだのでは?
■まだ日本語がうまくない時に、お店でお水を頼んだらおみそがきました(アルゼンチン/男性/20代後半)
おみず、おみそ、みみず、ねみみにみみず。取りあえず、食べられるものが来てよかった……。
■日本人がよく使う社交辞令として、「今度、遊びにでも来てください」を社交辞令のつもりで使いました。すると、実際に遊びに来てもらうことになりました(ロシア/女性/20代後半)
外国人から「日本人の社交辞令は意味が分からない!」というご意見を度々もらいますが、この方は逆バージョンですね。日本の慣習に従ったつもりがトホホ……という内なる声が聞こえてきそうです。
■猫と肉。住んでると死んでる(インド/女性/30代後半)
例文。「へー、おばあさん、ネコと死んでるんですね」「肉と住むのは楽しいですか?」……かなり失礼です(笑)。
■家の建築者に「よくできていますね(すてきな家ですねという意味)」を言いたかったが、「よくできました」と言ってしまいました。相手は応答なしでした(イギリス/男性/40代前半)
「ぱちぱち! おうち、よくできました!」って、子供じゃないんだから……。
■もっと若いころに、29歳になった女性に「いい歳だな」と言いました。本当はすてきな年齢だと思ったのに怒られました(アメリカ/女性/20代後半)
日本の年齢に対する反応はかなり過敏ですからねえ。29歳、いい歳じゃないですか!(←良い意味)
■アルバイトしていた小さなコンビニみたいなお店でのこと。店長に「これから配達に出掛けるから、あの箱を車に乗っけて」と言われ、箱を車に載せて、自分も乗りました(ウズベキスタン/男性/20代後半)
「なんで君、乗ってるの!?」と、言われたでしょうね。ちょこんと助手席に腰掛けた姿が目に浮かびます。
人の間違いを笑ってはいけないと思いつつ、外国人の間違いはかわいくて、ついついメモっておきたくなります。過去に外国人の夫と洗濯機を買う、買わないでケンカになったことがありました。「夏だから洗濯機が欲しいんだ!」(???)「何言ってんの、もう1個あるからいらないでしょ!」と。本当は扇風機が欲しかったようです。
きっと海外で日本人が話す外国語も、同じようにウケられているに違いありません。ともあれ、楽しい意思疎通が大事! お互い、めげずに頑張りましょう。