ザ・ビートルズの解散はジョン・レノンの妻オノ・ヨーコのせいではないと明言したポール・マッカートニー (C)BANG Media International

ポール・マッカートニーが、ザ・ビートルズの解散はジョン・レノンの妻オノ・ヨーコのせいではないと明言している。

ビートルズの解散については長年、オノ・ヨーコの存在が取り沙汰されてきたものの、ポールは今回、解散は決して彼女が原因ではないと語っている。テレビ局アル・ジャジーラ・イングリッシュにて、英名司会者のデヴィッド・フロストによるインタビューでポールは「ヨーコがビートルズを解散させたわけでは決してないんだ。ビートルズはグループとしてすでに当時崩壊しつつあったんだよ」と明かしている。

さらにポールは、ビートルズのレコーディング・セッションにオノが同席することについては居心地の悪い思いをしたと認めつつも、ビートルズが解散した理由は、ジョージ・ハリソンやリンゴ・スターを含め、メンバーそれぞれの違った事情によるものだとも続け、「イマジン」や「ディア・プルーデンス」などジョンの名曲は、彼女の存在なしには創作されなかっただろうとも語っている。

「ヨーコなしにはジョンはこういった名曲を創り上げることはできなかったと思うよ。だから彼女を責める理由なんて全くない。ヨーコという存在が現れたとき、彼女のアバンギャルドな側面や物事に対する独特な観点といった魅力が輝いていて、それがジョンに全く別の道筋を照らしたんだよ。ジョンにとってはとっても魅力的な道だったんだ。だからジョンが離れていくのは必然だったんだ。どちらにせよ、彼は離れていったはずだよ」

ただポールは、ビートルズの初代マネージャーを務めたブライアン・エプスタインが1967年に死去した後に、同バンドのマネージャーを引き継ごうと割って入った実業家のアレン・クラインに対しては未だに憤りを感じていて、アレンの存在がビートルズ内に亀裂を生んだとも語っている。「僕の生涯の親友たちでもあるメンバー3人と共に僕は戦っていたんだ。クラインに戦いを挑みたかったんだよ」

そんなポールは、カバーアルバム『キス・オン・ザ・ボトム』のリリースや精力的なソロツアー活動など近年の活躍ぶりにも関わらず、「そろそろ引退したい」ともほのめかしていた。今回のポールのインタビューは、アル・ジャジーラ・イングリッシュで11月9日(金)にも放映される予定。

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