香港・台湾のコンサートも大盛況のうちに幕を閉じた初音ミクだが、ボーカロイドシーンの黎明期から活躍するアーティストHMOとかの中の人。(PAw Laboratory.)が、12月5日に2ndアルバム『増殖気味 X≒MULTIPLIES』(仮題)をリリースすることを発表した。
2009年に発売され、オリジナル作品の再現度の高さが絶賛された1stアルバム『初音ミクオーケストラ』に続く2ndアルバムは、Yellow Magic Orchestra(以下YMO)が1980年にアルファレコードより発売したアルバム『増殖』を元に制作されたカバーアルバムとなる。
制作陣には、YMO作品のレコーディングエンジニアを務めた寺田康彦、YMO、Sketch Showなどのマスタリング・エンジニアを務めた小池光夫が参加。そしてゲストミュージシャンには『増殖』のギタリストである大村憲司の息子で、現在はロック・バンドMIDNIGHTSUNSで活躍する大村真司がギタリストとして参加している。
さらに、オリジナルアルバムにはコント・パートも収録されていたが、今回のアルバムではオリジナルのコンセプトを踏襲した初音ミクが登場する新作コントが書き下ろされ、アルバムにはこちらの収録も予定されている。この脚本は、SF作家でSF作品を対象に与えられる星雲賞を計7回も受賞してきた野尻抱介が担当することになっており、こちらも話題を呼びそうだ。
現時点でトラックリストは明かされていないが、今夏にファミリーマートで展開された「初音ミク 5th Anniversary ミク LOVES♪ファミマキャンペーン」の中で販売され、好調なセールスを記録したシングル「MIKU NO POP」収録曲もアルバムに収められるという。
さらに数量15,000枚の初回生産限定盤には、「ワンダーフェスティバル2012[夏]」で公開され話題となっていた、赤い人民服を着用した「ねんどろいどぷち」が封入される。赤い人民服は、YMO初期のアルバムジャケットやライブでメンバーが着用していた衣装で、今回の「ねんどろいどぷち」はYMOコスプレをした初音ミクということになる。
アルバムは初回生産限定盤、通常盤ともにCD+DVDの2枚組特殊仕様デジパック。15,000枚の初回生産限定盤のみ「増殖気味」CD専用フレーム(紙製)、「ねんどろいどぷち HMOミク増殖気味版」が封入される。