尾崎豊の「伝説のステージ」と呼ばれる横浜アリーナ公演の模様を収めた映画『復活 尾崎豊 YOKOHAMA ARENA 1991.5.20』が、12月1日から2週間の期間限定で公開されることが決定した。
同作は1991年5月20日、「BIRTH TOUR」初日の横浜アリーナ公演の映像。2年半以上のブランクを経てステージに立った尾崎は極度の緊張に襲われており、「天才」と呼ばれた彼が唯一見せた「人間らしい一面」だったといわれている。18台ものカメラで収められた膨大な素材から、最新の変換技術によりフルデジタル上映が実現。同作は尾崎にとって初の劇場映画化作品となる。
2012年で没後20年を迎えた尾崎豊。9月に開催された写真展「尾崎豊特別展 OZAKI20」には、13日間で2万人以上のファンが来場。会場には10代の姿も目立ち、尾崎が世代を超えたファンに支えられ続けていることがわかるイベントでもあった。なお、同写真展は東京に続き、10月10日から名古屋でも開催される。
映画『復活 尾崎豊 YOKOHAMA ARENA 1991.5.20』の総合プロデューサーである須藤晃氏は、その写真展について「来場者に若い人が多くて、その人たちからも大きなスクリーンで尾崎豊が観たいと直接いわれました」と語る。中には、フィルムコンサートを実現させたい一心で署名活動をした熱心なファンも現れたという。須藤氏は「ちょうど横浜アリーナでのツアー初日の映像が部分的にしか世の中に出ていないことを知り、なんとかこの映像で映画館ライブのようなものができたらという思いで今回の公開にこぎ着けました」と本作制作のきっかけを振り返っていた。
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