電気自動車の開発販売を行うグリーンロードモータース(GLM)はこのほど、EVスポーツカー「トミーカイラZZ」の国内認証を取得したと発表した。今年度より量産を開始する予定で、この事業には三菱UFJキャピタルやX JAPANのYOSHIKI氏も資本参加しているという。

「トミーカイラZZ」

「トミーカイラZZ」の原型は1997年に発売された少量生産のスポーツカー。185PSの日産製エンジンをミッドシップに搭載するオープン2シーターで、さまざまな装備を極端に省略した車体構成により車重710kgを実現。サーキットでは驚異的な走行性能を見せた。

今回、日本国内認証を取得したのは、この幻の名車「トミーカイラZZ」を電気自動車として復活させたもの。ベンチャー企業のグリーンロードモータースが開発を手がけるが、大手自動車メーカー出身のチーフエンジニアの下、往年のトミーカイラのエンジニアが集結しているという。この事業には元ソニー会長の出井伸之氏、元グリコ栄養食品会長の江崎正道氏、元シティグループ証券副社長の那珂通雅氏などが資本参加していることがすでに発表されているが、今回の発表ではさらに、三菱UFJキャピタルやX JAPANのYOSHIKI氏も出費していることが明らかにされた。

「トミーカイラZZ」のスペックなど詳細は明らかにされていないが、10月5~8日に東京・赤坂サカスで開催される「Cool Kyoto 2012」で展示される。ただし、この車両は市販バージョンとは外観が異なるという。