ここ数年で信頼感とサービスを飛躍的に向上させたガルーダ・インドネシア航空。2009年12月に信頼と権威のある航空サービス調査会社「スカイトラックス社」から4スターの認定(5スター認定航空会社は世界に数社しかなく、その次に高い評価)を受け、2012年7月には同調査会社の「ザ・ワールド・ベスト・リージョナル・エアライン2012」と「ザ・ベスト・リージョナル・エアライン・アジア」を受賞。2年ごとに見直される国際航空運送協会(IATA)の運航安全監査(IOSA)の認定も2008年から受け続けている。安全面とサービス面の両方で"お墨付き"のエアラインになっているというわけである。

成田 - ジャカルタ線に使用されているエアバスA330-200型機。アジアでは14年が平均の機齢が、ガルーダでは2012年末までに5.8年になる予定(写真提供: ガルーダ・インドネシア航空)

インドネシアにある「GMF AiroAsia」(メンテナンスセンター)では他社の整備も請け負う

定刻出発の信頼感と親しみのサービス

では、実際のサービスはどうなのだろう。成田 - ジャカルタ直行便に体験搭乗してみた。ここ数年のインドネシアは経済発展が続いており、2011年の実質GDP成長率は6.5%(JETRO統計より)。日本との経済的な交流も深まり、ここ数年、日本からの渡航者数も激増といっていいほどだ。その成田線ではガルーダの最新サービスが体験できる。

成田を出発したのは定刻の12時。成田 - ジャカルタの定時運航率は96.12%(2011年実績)と高く、ここにもガルーダが信頼感を上げた一因が見てとれる。機内は、最新の設備の中にもインドネシアの温かさを上手に取り入れたインテリア。入ってすぐに感じるのが、"親しみ感"だ。座席のファブリックにバティック柄が使われ、座席間のパーティション(仕切り)にはインドネシアの伝統的な「ゲディック模様(竹を編んだような柄)」を採用。これらが「温かさ」や「親しみ」を醸し出している。そして、客室乗務員たちも親しみやすさ与えてくれる。

メディアの取材で撮影をしたいと伝えると、「どんなポーズがいいか」と撮影にとても協力的な上、「全員いた方がいいでしょう? 」と他の客室乗務員も呼んできてくれた。もちろん、「もっとガルーダ・インドネシア航空をアピールしたい」という気持ちもあるわけで、そうした彼らの頑張りも昨今のガルーダのサービス向上に大きく貢献しているのだろう。

サービス精神と時にはユーモアにもあふれていた客室乗務員たち。日本人客室乗務員は現在2名で、日本路線には必ず日本人客室乗務員が乗務する。ユニフォーム「サロンケバヤ」にもバティック模様が使われている