前回は8月前半の公開作を紹介したが、今回は8月後半公開の映画をまるっと紹介する。

 11日(土)には、『死ぬまでにしたい10のこと』などの女優サラ・ポーリーが監督・脚本を手がけた『テイク・ディス・ワルツ』が公開。ミシェル・ウィリアムズとセス・ローゲンが演じる夫婦に訪れる変化を描いたラブ・ストーリーだ。同じく11日には、巨匠フランシス・F・コッポラ監督のホラーサスペンス『Virginia/ヴァージニア』も初日を迎える。話題作への出演が相次ぐ人気若手女優エル・ファニング、貫禄が増したヴァル・キルマーのほか、ナレーションでトム・ウェイツも参加している。

 17日(金)には、ついに『アベンジャーズ』が公開。アイアンマンやキャプテン・アメリカ、ソー、ハルクといったアメコミのヒーローが集結し、地球支配をもくろむ敵から人類を守る姿を描いた本作は、一足先に公開された米国ではなんと興行収入が6億1000万ドルを超す大ヒットを記録。作品の評価が高く、米国では女性の観客も多かったそうで、デートムービーにも最適。ちなみに、公開に先立つ14日(火)には六本木ヒルズのTOHOシネマズにおいてジャパンプレミアが開催される予定で、来日ゲストの登壇もあるとのこと。気になる人は、ぜひ情報をチェックしておこう。

 翌18日(土)にスクリーンに登場するのは、リーアム・ニーソン主演のサバイバル・アクション大作『THE GREY 凍える太陽』、真島ヒロの人気ファンタジーコミックの劇場版アニメ『劇場版FAIRY TAIL 鳳凰の巫女』、韓国のキム・ギドク監督が製作と脚本を担当した『プンサンケ』など。

 サマーシーズン終盤の24日(金)には、『エイリアン』の前日譚として企画された経緯を持つSF超大作『プロメテウス』が公開される。監督は『エイリアン』や『ブレードランナー』の巨匠リドリー・スコット。地球の古代遺跡から発見されたサインから、人類の起源に迫っていくという壮大なストーリーと映像美が見どころ。ノオミ・ラパスやマイケル・ファスベンダー、シャーリーズ・セロンといった豪華な顔ぶれも話題。

 翌25日(土)には、人気コミックの実写映画『るろうに剣心』と『闇金ウシジマくん』が公開される。また、高倉健が亡き妻の故郷を目指す感動のロードムービー『あなたへ』もこの日から。大切な人と一緒に観たい秀作だ。

 このほか、『ヒューゴの不思議な発明』にも登場した映画草創期の名監督ジョルジュ・メリエスによる110年前の幻の名作『月世界旅行(カラー復刻版)』も25日に公開。ヒューゴを観て感動した人なら、ぜひこの機会に観ておきたい。

 ということで8月公開の映画をまるっとご紹介したが、いかがだっただろうか。気になる作品があった方は、ぜひ大切な人と映画館で一緒に楽しんで、厳しい残暑を吹き飛ばしてほしい。

画像は『Virginia/ヴァージニア』(C) Zoetrope Corp.2011