大ヒットしたTVアニメ『コードギアス』シリーズ待望の新作アニメ『コードギアス 亡国のアキト』第1章「翼竜は舞い降りた」のプレミアム先行上映会が16日、東京・新宿バルト9で行われ、日向アキト役の入野自由、レイラ・マルカル役の坂本真綾、サンライズ・プロデューサー河口佳高が登壇した。
上映会終了後、興奮冷めやらぬ大歓声の中に登場した入野、坂本、プロデューサー河口の3名。本日の上映会で完成した作品を初めて目にしたという入野と坂本は、観客と同じく終始興奮気味であり、テンション高めの中、舞台あいさつはスタートした。先行PVの段階で本作の3DCGを駆使したアクションシーンに大きな期待を抱いていたという入野は、今回の上映でスムーズに動くKMF(ナイトメアフレーム)を目の当たりにし、驚きを隠せなかったようだが「自分がその作品の主人公の声を吹き込み、関われることを誇りに思います」と自信を覗かせた。そして、自身が演じるアキトについては「まだ謎が多い少年なので謎がある雰囲気をうまく表現していけたらと思っています」と明かしている。
他のキャラクターとの絡みや行く末に注目しているというレイラ役の坂本は、第1章「翼竜は舞い降りた」の感想を「ようやく完成したんだという安心感と、これからシリーズが続いていくんだなぁという期待感が沸きました」と話し、これから紡がれてゆく新たな『コードギアス』シリーズへの期待を隠し切れない様子だった。また、アテレコ現場がとても賑やかな雰囲気だったようで、プロデューサーの河口は「最初は30人ぐらいが現場にいたんですが、ストーリー終盤になると(アテレコを終えて帰ってしまうため)、ほとんど人がいなくなり、少し寂しくなりました」と述べると、来場者から拍手喝采を浴びていた。
なお、本作の主題歌「モアザンワーズ」も担当した坂本は、『天空のエスカフローネ』以来となる赤根和樹監督作品の主題歌とヒロイン役を担当することになる。当時と同じ布陣(歌:坂本真綾/作曲:菅野よう子/作詞:岩里祐穂)の再結集に感動したようで、「なんだか実家に帰ったような、懐かしい気持ちになりましたが、曲としては今まで歌ったことがないような個性的な曲に仕上がりました」と、満面の笑みで楽曲をアピール。
プロデューサーの河口は「『コードギアス 反逆のルルーシュ』シリーズから今回の『亡国のアギト』までかなり時間はかかったが、その間に何度もシナリオを書き直し、いい作品ができた」と話し、今回の上映会にきた来場者の反応を見て、大きな手応えを感じていたようだった。
気になる作品の見どころについて入野は「アキトの目に注目してください。アキトにはすでに"ギアス"(他人に自分の命令を強制できる絶対遵守の力)がかかっているんです」と述べ、その後「誰にかけられているかは……教えてくれますか?」と河口に振るも「いや、それはまだ(笑)」と拒否。会場から大きな笑いが起こる。そして、坂本は「EDで流れるイラストの中にレイラの様子が描かれていますので、そのイラストから彼女の過去を見つけてください」と答えたほか、「予告でレイラがパイロットスーツを着ていて驚きました。次回は彼女も生存率5%の戦いに出るんじゃないかと気になっています」と、これからのストーリー展開にドキドキな様子であった。
最後に河口は「予告に『反逆のルルーシュ』のキャラクターが2人登場するんですが、彼らが本作品にどう関わってくるかに注目してください」と意味深な発言があったが、黙っていられなくなったのか「2人というのはスザクとC.C.です。スザクはシベリア鉄道のような路線から、ある任務を帯びてヨーロッパの戦場にやってきます。C.C.は、テレビシリーズとは違う衣装で登場するので、どのような関わりってくるのか楽しみにしてください」とファンの期待感をさらに煽り、プレミアム上映会は終了となった。
『コードギアス 亡国のアキト』は全4章で構成。第1章「翼竜は舞い降りた」は8月4日(土)より劇場上映される。上映館は新宿バルト9ほか全国30館。
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