GA文庫 (ソフトバンク クリエイティブ刊)の人気ライトノベルで、春日みかげ氏が手掛ける戦国美少女ストーリー『織田信奈の野望』。2012年7月よりTVアニメとなって放送開始予定の本作から、メインキャスト陣が語ったメッセージを紹介しよう。
メインキャスト陣が語るTVアニメ『織田信奈の野望』の魅力
今回コメントを寄せてくれたのは、織田信奈役の伊藤かな恵、相良良晴役の江口拓也、前田犬千代役の福圓美里、柴田勝家役の生天目仁美、丹羽長秀役の松嵜麗、蜂須賀五右衛門役の金田朋子、明智光秀役の矢作紗友里、竹中半兵衛役の小倉唯の8名。自身が演じているキャラクターやアフレコ現場の様子などを語ってくれている。
――まずはご自身が演じているキャラクターについて紹介してください
伊藤かな恵「織田信奈役の伊藤かな恵です。織田信長がもし女の子だったらという作品なのですが、この作品の中では姫武将たちと呼ばれていて、武将たちが女の子になっています。信奈はすごく気が強く、流行モノ、新しいモノがすごく好きな女の子で、基本的にはすごくカッコ良くて、みんなを引っ張っていくような女の子なのですが、良晴と一緒にいるときだけ、ときどき女の子らしい一面が見えたりします」
江口拓也「相良良晴役の江口拓也です。良晴は現代の日本から急に戦国時代にやってきてしまった少年ですが、戦国ゲームだったり、戦国マンガだったりがすごく好きで、戦国時代に憧れみたいなものがあったので、この時代にタイムスリップしてきても、むしろこの時代を楽しむというか、ワクワクしている感じで、現代に帰るということを置いておいて、この時代の信奈と一緒に天下を獲ろうとする、すごくパワフルな少年です」
福圓美里「前田犬千代役の福圓美里です。犬千代は前田利家さんの幼名で、たぶん前田利家になっていくのであろう、姫武将と呼ばれている女の子です。いつも虎の被り物をしていて、無表情なことが多く、年齢的にもかなり小さいので、可愛らしく、サルさん(相良良晴)には女の子扱いされるというよりも、ケモノ、動物扱いされている感じの役回りです」
生天目仁美「柴田勝家役の生天目仁美です。織田家に仕えている、とても強い姫武将です。巨乳です(笑)。甲冑の上からでも柔らかさがわかるぐらい、いい肉体の持ち主で、意外と女の子らしいです」
松嵜麗「丹羽長秀役の松嵜麗です。長秀は、何かと点数をつけるクセがある、誰よりも頭が良くて、冷静にみんなのことを見ているしっかり者のお姉さんです」
金田朋子「蜂須賀五右衛門役の金田朋子です。五右衛門は30文字以上のセリフが苦手で、噛んでしまいます。もしかして、20文字ぐらいでもムリなんじゃないかと思っています(笑)。あと、忍びの者です。"ござる"って言っているので……」
生天目「"ござる"は忍者なわけじゃないよ(笑)」
金田「でも、"ござる"って忍者っぽいよね(笑)。戦いになるとけっこうカッコよくて、小さいけれど超強いので、良晴さんを助けてあげたりしています」
江口「何かあると『五右衛門、五右衛門』って助けを求めてますね」
金田「危なくなると、シャシャってやってくる、可愛らしくて、カッコよいところもある女の子です」
矢作紗友里「明智光秀役の矢作紗友里です。光秀は斉藤道三の小姓だったのですが、今は信奈様に仕えています。三日天下の人という感じなので、歴史的にはあまり良いイメージはないですが、今のところはそこまで悪い人には見えません。ただ、ものすごくKYで、真面目なシーンでも一人で騒いだりするような女の子です。でも、非常に頭は切れる、おデコが出ている女の子です」
小倉唯「竹中半兵衛役の小倉唯です。私が演じる竹中半兵衛は、もともと身体が弱かったり、人見知りだったりするのですが、軍師として活躍するときはすごい威力を発揮して、みんなをまとめていますし、陰陽師としては、天候まで操ってしまうほどの実力を持っています。そういったところでギャップがあるキャラクターです」
――この作品を一言で表すとしたら?
伊藤「可愛い女の子たちがたくさん出てくるんですけど、可愛いだけじゃなくカッコいい部分もたくさんある作品です。一言じゃなくなっちゃった(笑)」
江口「爽快」
福圓「華」
生天目「歴史? 面白い!」
松嵜「本格時代劇」
金田「イメージ的には、赤ちゃんのときは足が4本で、大人になると2本で、年をとると3本って言いますけど、この時代は6本? 馬に乗っていたりするので」
江口「馬は4本です(笑)」
金田「じゃあ足4本ってイメージです(笑)。馬が出てくるシーンはすごくカッコいいです」
矢作「学生時代。歴史を一生懸命に勉強したのを思い出します」
小倉「信奈が天下統一を目指して、みんなで協力しながら頑張っていく姿、そして登場してくるキャラクターを含め、『美』という文字があう気がします」
――アフレコ現場の雰囲気はいかがですか?
伊藤「いつも賑やかな感じです。今は女性が多い感じですが、実際の現場は男女半々ぐらいの人数で、年齢もけっこう幅が広いので、すごく勉強になるし、楽しい現場です」
江口「締まるところは締まって、楽しいところは楽しい。すごくメリハリのある現場だと思います」
福圓「史実にいる武将が女の子の場合もあれば、男のままの場合もあるので、その2人が対決したときに、片やおじさんで、片やちっちゃい女の子のだったりすると、いじめにしか見えなかったりします(笑)。あとはガヤで、ここは女の武将はいますか、いませんかって聞かれる決まりがあるのですが、それはこの現場独特で面白いなと思っています」
生天目「一見、女性がメインかと思いきや、本当におじ様方もいっぱい頑張っていらっしゃるので、そのあたりも面白いというか、現場的にはとても新鮮です。あと、人が多すぎて若干息苦しいこともありますが(笑)、とてもいい緊張感のある楽しい現場だと思います」
松嵜「ピリッとした緊張感の中で収録をしていますが、五右衛門が噛むたびにちょっと和みます」
金田「すっごく難しい言葉や聞きなれない言葉が多いです。皆さん、名前に"殿"をつけると言い難いって知っていました? 誰かが言い辛いって言うと、自分でも言って確認したくなるんですよね。私も他人のセリフなんですけど、本当に言い辛いなと思って、すごいな、やっぱり声優さんだなって感心します。そんなことを言っておきながらも本番になるとバシッと決める、すばらしい現場です」
矢作「すごくみんなが下調べをしてきて、そのことについて話したりしています。とても勉強になります」
小倉「いろいろなところで会話が飛び交っているような、明るく楽しい現場です。戦っているところのガヤには男性がたくさん参加するのですが、いつもすごい迫力で、驚いてしまいます(笑)。私はキャストの皆さんの中でも年下なのですが、いつも周りの方が話しかけてくださるので、緊張もほぐれて楽しく演じられています」
――最後に放送を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします
小倉「この作品は本当に見どころがたくさんあります。信奈の率いる仲間たちがみんなで協力して頑張っていく姿、そして時には笑えるシーンや感動する場面、ちょっとドキドキしちゃうようなシーンまでたくさん詰まっています。半兵衛も頑張って活躍しますので、皆さんぜひ応援してください!」
矢作「戦っているのは女の子たちなのですが、戦いのシーンも、非常に見ごたえがあると思います。学生の皆さんには、ぜひ歴史の教科書を片手に見てもらえたらなと思います。成人している皆さんは、Wikipediaを見ながら(笑)。どうぞ最後まで見てください。よろしくお願いします」
金田「この人の名前は何て読むんだろうと思って調べると、本当に出てくるんですよね。それがすごいと思って。そういう感動を皆さんにもぜひ味わってほしいです。実際に見て、その後に調べる……みかんを食べて、皮をお風呂に入れるみたいな、すごくいろいろな楽しみ方がある作品だと思います。難しい言葉を、実際に自分でも言ってみてもらえたら、本当に言えなくて笑っちゃったりとか、そういうところでも共感してもらって、自分もアフレコをしている気分になっていただくなど、いろいろな楽しみ方をしていただけたらうれしいなって思います。歴史のテストの前に見たら……」
伊藤「ちょっと実際の歴史とは変わっているところもあるので……」
金田「見ないようにしてください」
伊藤「見てください!」
江口「見たあとにちゃんと勉強してください!」
生天目「2人のフォローが半端ない(笑)」
金田「違いを比べてもらうと逆に頭に入ってくるかもしれないです(笑)」
松嵜「実は長秀のことを知らなかったのですが、歴史があまりわからない私でも毎週台本が楽しみになるぐらいすごく面白いお話がです。歴史がわからない人もわかる人もすごく楽しめる内容になっていますので、放送を楽しみに待っていてください」
生天目「織田信長が女性だったらというのも面白いところなんですけど、信奈が動くことで、歴史がちょっとずつ変わっていく……本当は死ぬ予定の人が死なないで済むとか……そういったところが本当に観ていて面白いなって思います。もし信長が生きていたらこうなっていたかもしれない、みたいな想像が膨らむ作品だと思いますので、ぜひ楽しんで見てもらえたらうれしいなと思います」
福圓「高校生のときにすごく織田信長が好きで、信長の小姓の森蘭丸さんの役を演じたときにすごく信長様が好きになって、いろいろな本も読んだり、各地で開かれているお祭りにもちょっと行ってみたいなと思うぐらい好きだったんですけど、皆さんも、時代を飛んで歴史上の人物に会っていく楽しみ、自分もその中に組み込まれていく感じを、相良さんの目線から楽しんでいただけると思うので、歴史好きな方は一緒にタイムスリップしたような気持ちで見ていただけたらいいなと思います」
江口「先ほど『爽快』という言葉を使いましたが、全体的にものすごく"潔い"という印象があります。信奈の決断も見ていてとても気持ち良いです。合戦のシーンも、すごい迫力で描かれているので、『これだよね、戦国』って感じですごく気持ち良いです。良晴も全体的に、全然うじうじしないので、女性にだらしがないところもありますが、それ以外の部分は、見ていてとても気持ちが良いキャラクターになっています。一話一話、歴史の動きに沿って物語りは続いていくわけですけど、歴史を知っている方は、実際に史実に当てはめながら楽しんでいただけると思いますし、歴史を知らない方でも、ところどころに、すごくい有名な、詳しくなくても知っているようなものがたくさん出てきますので。そういうところを見ながら、爽快感を味わっていただきたいと思います」
伊藤「良晴が未来からタイムスリップしてくることによって、豊臣秀吉は亡くなっちゃうという、第1話から『あれ?』って思う展開ですが、それをきっかけにドンドンと歴史が変わっていったり、信奈の性格が変わっていく、丸くなっていくというのが、信奈を演じていて面白いなって思えるところです。歴史好きな方は自分の知っている歴史と比べてみたり、歴史を知らない人でも、可愛い姫武将たちの魅力がすごく詰まった作品になっているので、いろいろな楽しみ方をしていただけたらうれしいなと思います。よろしくお願いします」
――ありがとうございました
TVアニメ『織田信奈の野望』は2012年7月8日(日)の深夜1時5分よりテレビ東京にて放送開始となるほか、テレビ大阪、テレビ愛知、AT-Xにて放送開始予定。
■TVアニメ『織田信奈の野望』おもなスタッフ
原作 / 春日みかげ (GA文庫 / ソフトバンク クリエイティブ)◆キャラクター原案 / みやま零◆監督 / 熊澤祐嗣◆シリーズ構成・脚本 / 鈴木雅詞◆キャラクターデザイン・総作画監督 / 高品有桂◆制作 / Studio五組、マッドハウス
■TVアニメ『織田信奈の野望』おもなキャスト
織田信奈 / 伊藤かな恵◆相良良晴 / 江口拓也◆前田犬千代 / 福圓美里◆柴田勝家 / 生天目仁美◆丹羽長秀 / 松嵜麗◆蜂須賀五右衛門 / 金田朋子◆ねね / 北方奈月◆明智光秀 / 矢作紗友里◆竹中半兵衛 / 小倉唯◆今川義元 / 能登麻美子◆松平元康 / 三森すずこ
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