株式会社アデランスは、2012年2月に調査機関を通じて全国の乳がん患者を対象に「理容・美容関連のサービスに関するアンケート」を実施した。調査によると、治療で脱毛を経験した際に、検討した脱毛の対処方法について「ウィッグ(かつら)をつける」が92.3%と、「帽子をかぶる(95.5%)」に次いで多い結果が出たことが明らかとなった。

調査によると、対象となったがん患者(30歳以上の乳がん患者155人)に対して行った調査では、「乳がん治療に際しての悩みや不安」を抱く点についての質問では「完治する可能性」が71%と第1位。続いて「脱毛があること」が64.5%、「治療費の捻出」が58.1%だった。また、がん治療の際に脱毛を経験した人に、検討した脱毛の対処方法を聞いたところ「ウィッグ(かつら)をつける」が92.3%。「帽子をかぶる(95.5%)」に次いで多い結果となった。実際に行った対処方法については、「ウィッグ(かつら)をつける」が81.3%で、検討した対処方法と同じく「帽子をかぶる(87.1%)」に次いで多い結果となっている。

4月12日オープンの県立広島病院内 美容室の店内イメージ

現在、同社では全国に病院内美容室を展開し、髪を通じた「心の健康」のサポートする医療事業に力を入れている。2012年4月12日に全国で7店舗目となる「県立広島病院内 美容室」がオープン。その後も病院内美容室が6店舗(九州、仙台、長崎、北海道、東京、栃木)新たにオープンすることが決定している。シャンプーやヘアカット、パーマなどの一般理美容サービスに加え、医療向けウィッグ「Rafra(ラフラ)」の提供など、同社ならではの強みを生かしたサービスを行っていくという。

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