今秋よりスタートするNHK連続テレビ小説『純と愛』のヒロイン役が女優の夏菜に決定し21日、NHK大阪放送局で発表会見が行われた。

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今年1月より行われたヒロインオーディションでエントリー者数2225名の難関を勝ち抜き、ヒロインの座を射止めた夏菜は埼玉県出身の22歳。映画『君に届け』、『GANTZ』をはじめテレビドラマや舞台、バラエティー番組『ピカルの定理』(フジ系)ではコントにも挑戦するなど幅広い活躍で注目を浴びる若手女優だ。

夏菜が演じるヒロイン・狩野純は無鉄砲で正義感が強く、情に厚い女性。沖縄・宮古島で実家が経営するホテルを継ごうとするが、父親の猛反対を受けて単身大阪へ。父親を見返そうと飛び込んだホテル業界で、後に夫となる男性・待田愛と出会う。さまざまな困難と戦いながら成長していく若い夫婦、純と愛の物語を、昨年の大ヒットドラマ『家政婦のミタ』を手掛けた脚本家・遊川和彦が明るくハートフルに描く。

会見の1時間前に"合格"を聞かされたばかりという夏菜は「すごくビックリして、まだ感情がまとまってないんですけど……。大好きだった朝ドラ『ちゅらさん』と同じ沖縄を舞台にした作品に出演できるのは、すごくうれしいし光栄です。みなさんに一生懸命ついていきたいと思っています」と緊張の面持ちで挨拶。オーディションの最終審査で、遊川から"愛のムチ"ともいうべき厳しいアドバイスを受けたことも明かし、「演技について、それはそれはもうボロクソにダメ出しされまして(笑)。『これは完全に落ちたな』とボロボロになりながら帰ったので、なんで今、自分がここにいるのか……」と喜びと驚きがないまぜの心境を語った。

夏菜は過去にも連続テレビ小説のヒロインオーディションを受けており、『純と愛』は3回目の挑戦。「昔は自分に自信がなくて、目標があっても『できない』と思い込むところがあったけど、今は自分の成長を認めてあげられるようになった。このタイミングで『純と愛』のオーディションがあったのは運命にも思うし、ここですべて出し切りたいという気持ちもあります」と語った夏菜は、「純は真っ直ぐで前向き、明るいイメージ。その明るさを楽しく演じていけたら。小さいころから見ていた朝ドラのヒロインということで、肩にドッとプレッシャーもかかってるんですが、みなさんが毎日ついつい見たくなっちゃうようなドラマを作っていきたいと思います」と念願のヒロイン役に意気込んでいた。