挑戦者・羽根直樹九段相手に防衛を果たした張栩九段

囲碁棋士の張栩九段が30日、都内で開かれた第59期囲碁王座戦(日本経済新聞主催)の就位式に参加した。

今回、防衛を果たし4連覇を達成した張栩九段は、「いつも素晴らしい環境で王座戦を打たせていただいている」と感謝の言葉を伝えた後、「今日は娘が急に風邪をひいてしまって、妻と娘をめでたい席に連れて来られませんでした」と説明。続けて「娘に会うのを楽しみにしている方も大勢いらっしゃると思うので、申し訳ないです」と来場者に"父親"としてのほほえましい一面を見せた。

これまで王座戦では7回タイトルを獲得している張栩九段だが、「縁の深い王座戦が第60回目を迎える節目の年に、自分も五連覇がかかった大きな勝負をがんばりたい」と次回の王座戦への抱負を語っていた。

なお、マイナビでは、無料の電子雑誌として、プロ棋士のインタビューや練習問題・講座を掲載した囲碁上級者・有段者向けの「囲碁人」および囲碁初心者向けの「IGOJIN Beginners」を毎月発行中。公式サイトにてダウンロード可能となっている。

「もっともっと世界戦で結果を出さなければと痛感している。張栩の碁を世界でもアピールしてきたいです」と今後の活躍を誓った張栩九段

乾杯の挨拶をした小林覚九段は「特に最近の張栩さんの碁はバランスが良いのではないか」と笑顔で祝福していた