JR東日本、JR東海、JR西日本は20日、今春の臨時列車の概要を発表した。常磐線の新型車両E657系が3月3日運転の臨時列車でデビューするほか、今春のダイヤ改正で臨時列車となる寝台特急「日本海」、急行「きたぐに」もゴールデンウィークに運転される。
JR東日本は3月1日~6月30日の期間で新幹線1,879本、在来線の特急・急行列車2,750本を増発。3月3日には、上野~いわき間でE657系10両編成による特急「復興いわきフラガール号」(全車指定席)を運転する。E657系は3月17日のダイヤ改正より、特急「スーパーひたち」「フレッシュひたち」に投入される予定だが、臨時の「復興いわきフラガール号」で一足早くデビューすることになる。
6月23日には、東北新幹線大宮~盛岡間が開業30周年を迎える。これを記念し、同区間では全車指定席の「やまびこ235号(東北新幹線大宮開業30周年記念号)」を運転。開業当時の塗装となった200系10両編成が使用される。その前日の6月22日には、東北本線大宮~盛岡間で、24系客車5両編成による急行「平泉・いわて物語号」(夜行列車) も運転され、途中の平泉駅にも停車する。
東海道新幹線(東京~新大阪間)は3月1日~6月30日の期間中、1日平均332本の列車を運転。ダイヤ改正前日の3月16日には、「ありがとう300系」のぞみ号(のぞみ329号)が運転される。その後はN700系と700系に統一され、全定期列車の約64%がN700系での運転になるという。今回のダイヤ改正をもって、N700系80編成の投入が完了するとのこと。新大阪~鹿児島中央間の直通列車「さくら」も、利用が好調であることから、ゴールデンウィークや週末を中心に増発される。
その他、各社とも春休みやゴールデンウィークを中心に、行楽地への観光に便利な臨時列車を多く投入する。夜行列車も登場し、春休み期間中には東京~大垣間の快速「ムーンライトながら」(183系10両編成)、新宿~新潟間の快速「ムーンライトえちご」(485系6両編成)、新宿~白馬間の快速「ムーンライト信州81号」(189系6両編成)が運転される。
今春をもって定期運転を終える寝台特急「日本海」と急行「きたぐに」も、ゴールデンウィーク期間中に臨時列車で登場。「日本海」(24系客車6両編成)は青森発の列車が4月26・27日と5月4・5日、大阪発の列車が4月27・28日と5月5・6日に運転。「きたぐに」(583系7両編成)は大阪発4月26日~5月6日、新潟発4月27日~5月7日の運転で、湖西線を経由し、新津~新潟間も急行となる。
なお、今年2月末まで臨時列車として運転が決まっている急行「能登」(上野~金沢間)について、各社とも今回の発表では言及していない。