1月13日より公開となる映画『デビルズ・ダブル-ある影武者の物語-』の特注ポスターが完成。このポスターに、全身をゴールドに塗り上げた元サッカー日本代表の武田修宏が登場している。

『デビルズ・ダブル-ある影武者の物語-』は、イラクの独裁者サダム・フセインの息子で"狂気の申し子"と呼ばれたウダイ・フセインと、彼の影武者として生きることを強制された青年ラティフ・ヤヒアの人生を描いた映画。圧倒的な悪を生き続けるウダイと、家族を愛し将来を嘱望されていたラティフという真逆の二人を、一人二役でドミニク・クーパーが演じる。完成したゴールドの特注ポスターは、「この真実に、ついてこれるか」というコピーに、全身ゴールドに塗り上げられた武田が両手に銃器を構えて睨みを利かせるビジュアルとなっている。

武田と本作を結んだきっかけは、1993年に起こった「ドーハの悲劇」(1994年サッカー・アメリカワールドカップ・アジア地区最終予選の日本代表最終戦)。日本人にとっては、同点ゴールを許し、ワールドカップ初出場が夢と消えた悲劇として刻まれているが、対するイラク代表にとっては敗北すれば選手たちに「鞭打ちの刑」が課されるというまさに命がけの試合。その当時のイラクスポーツ界の黒幕として君臨していた男が、本作のキーマン、ウダイ・フセインだった。武田はこの試合に日本代表として出場しており、その18年越しの縁が巡りに巡って今回のオファーに至ったという。

完成した特注ポスター。左がドミニク・クーパー版、右が武田修宏版

ポスターの撮影を終えた武田は「何だか王様になったような気分ですね」と全身金塗り、イメージ通りに仕上がった自身の姿に満足した様子。そして「金は"一番"というか"権力者"というような意味があると思うので、そういう意味では小さいころから日本のトップで歩いてきた自分にはあうかな、という感じですね」と、ポスターに負けじとゴールド発言を連発。二役を見事に演じたドミニク・クーパーについては「自分もそういうところがあるんですよね。テレビの前の華やかな部分とそうじゃない普通の部分と、そこを上手く演じていてすごく面白かった」と自身を照らし合わせ、「感動する部分があり、生き方を勉強する部分もあってすごく面白かったです」と映画の魅力について話した。

映画は、1月13日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて全国ロードショー。配給はギャガ。

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