4月1日に創業100周年を迎える吉本興業が4日、大阪市内で会見を行い、100周年に合わせて展開する新プロジェクトを発表した。

大﨑社長はあいさつの中で、昨年引退した島田紳助さんにも言及 拡大画像を見る

プロジェクトのスローガンは「大阪おもろナーレ!」。年間およそ85万人が訪れる大阪・千日前のなんばグランド花月ビルを総工費約20億円をかけてリニューアルし、全国の名産品を集めた大阪初の常設物産展「よしもと47ご当地市場」、大阪の味が楽しめるレストランなどを備えたアミューズメント施設として4月8日にオープンさせるほか、劇場では各界から豪華ゲストを招いた特別公演、同社の歴史を舞台化した芝居公演「吉本百年物語」を行うなど、さまざまなイベントや事業で創業の地・大阪の活性化を図る。さらに、中国、台湾、韓国、アメリカでも番組制作などの新プロジェクトを展開。大阪から全国、海外へと「笑い」を発信していくという。

会見に出席した大﨑洋社長は「吉本興業を取り巻く外部環境はここ数年で大きく変わってしまいました。普通の企業では中・長期経営計画があると思いますが、私たちは10年、20年後ではなく、3年後に生き残れるのか? 企業としてどうあるべきか? この1年が勝負の年だと肝に銘じております」とあいさつ。続いて昨年8月に引退した島田紳助さんにも言及し、「私たちは彼の才能を惜しむものであります。願わくば、社会のみなさまファンのみなさま、マスコミのみなさまのご理解を得て、いつの日か吉本興業に戻って来てもらえるものだと信じております。これは私たち全社員、全タレントの思いでもあります」と復帰を願うコメントで締め括った。

吉本興業100周年プロジェクト発表会見に出席した大﨑洋社長(中央)ら

会見は新喜劇のセットで進行。内場勝則、未知やすえ、藤井隆らのいる喫茶店で吉本社員がプレゼンの練習をするという芝居仕立てで行われた