紫式部を演じた中谷美紀

古典文学の『源氏物語』にその誕生の謎を解き明かすミステリー要素を加えて制作された映画『源氏物語 千年の謎』。その完成を記念して11月2日、京都にて光源氏役の生田斗真、紫式部役の中谷美紀を迎えワールドプレミアが行われた。

会場は国の重要文化財に指定されている京都・平安神宮。ここで映画のイベントが行われるのは史上初だという。特別にライトアップされた應天門から、豪華絢爛な和服に身を包んだ生田、中谷が牛車に乗って登場。フォトセッションの後、本殿に移動し本作のヒットを祈願した。

生田は「今日は平安神宮という、イベントもなかなかできないであろう国の重要文化財で、このような席を設けることができて大変光栄です。平安時代は牛車が主な移動手段だったと思いますが、乗り心地は… …正直あまり良くありませんでした(笑)。牛車の中で中谷さんとも話していましたが、イベントの規模といい、色々な映画宣伝の展開といい、我々はすごく大きな映画に関わらせていただいたんだなぁ……と。日本が誇るべき「源氏物語」を京都から世界に発信することができてうれしいです。世界中の人に観てもらい、日本の美しさを再確認してもらいたいです」とコメント。

2人は牛車から登場。撮影中にも乗ったという生田は「とても懐かしい気持ち」になったとか

藤原道長への愛に身を焦がすというあまり描かれたことのない紫式部像を演じる中谷も「特別にライトアップされた平安神宮は、昼に見るよりまた一層きれいですね。紫式部という役ができてとても光栄でした。牛車には初め て乗りました。外から牛車の中は見えませんが中からは良く見えるんです。人の秘密を覗き見るような不思議な気持ちがありましたね。また、自分(紫式部)が 書いた物語の稀代の貴公子、光源氏と2人きりで乗っているかと思うと、ドキドキしました。本来紫式部と光源氏は出会うことはないけれど、この映画の中では 出会うことができる、という設定です。そしてどうしてこの物語が描かれたのか、是非ご覧になって確かめてください」とアピール。そして「こんな時勢だからこそ特に、みなさん愛国心の高まっている時期かとも思います。日本が誇る『源氏物語』という作品をこうして届けることができてうれしく思います。この作品を観て、日本に生まれて心からよかったと心から思えました」と締めくくった。

牛車はこの作品のために3千万円をかけて制作された

鶴橋康夫監督とヒット祈願

『源氏物語 千年の謎』は12月10日(土)、全国東宝系にてロードショー。

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