62種類のベルギービールが楽しめるイベント「ベルギービールウィークエンド東京 2011」が9月8日~11日、東京・六本木の六本木ヒルズアリーナにて開催される。ベルギーの郷土料理も多く登場するこのイベント、たくさん飲んで食べてしたいのだが……。おなかにもキャパシティの限界はある。何をどうやって食べて飲めば有意義に楽しめるのだろうか。そんな方法を考えてみた。

ベルギービールは昼から堂々と飲んでいいんです!

「ベルギービールウィークエンド東京」では専用グラスでビールを楽しむ

満喫術を指南する前にちょっと頭に入れておいてもらいたいことが。海外のビールといえば、日本でも毎年開催されているオクトーバーフェストが有名なドイツ。さらには、パブ文化のある英国。そして、ヒューガルデンでその存在を知った人も多いであろうベルギービール。一体、各国のビール文化にはどんな違いがあるのだろうか。

ソムリエの資格を持ち、ベルギーやイギリス、ドイツ、アメリカなどのビール事情にも詳しい小山田貴子氏に聞くと、「賑々しいブラスバンドの生演奏を聞きながら、巨大なジョッキ片手に飲めや歌えやのドイツのビヤホール、立ったままぬるいビールを飲みながらいつまでもしゃべりまくる男たちの社交場の名残り濃き英国のパブ。ベルギーでは少し様子が違い、まずベルギーではビールを『ビアカフェ』で飲みます。つまり昼下がりからコーヒーを飲むようにビールを飲むのです」。

今年は62種類のベルギービールを販売

昨年開催された「ベルギービールウィークエンド」に関しても本場ベルギーの雰囲気があったと小山田氏。「ジャジーな生演奏を聴きながら、カフェテーブルにはお気に入りのビールとベルギーフード。夢際にいるような時間がまったりと過ぎる。なかなかこういう雰囲気は他のビールイベントにはないですね」。

さて、このイベントの最大の特徴といえば、ビールの種類が豊富という点。今年のイベントでは「ピルスナー」「ホワイトビール」「アビィビール」「ランビックビール」「レッドビール」「フルーツビール」「トラピストビール」「セゾンビール」「ゴールデンエール」「スペシャルビール」の10タイプにビールを分類。選ぶときのある程度の指針になることだろう。

大充実のフード、どのビールとメニューが合うの?

さらに今年は昨年よりフードが充実。ベルギー風フライドポテトやマッシュポテトを絞り出して揚げた「ポムデュセス」、ベルジャンホットドッグ、温野菜サラダの「リエージュ風サラダ」、ブリュッセル風ワッフルなど、メニュー名を聞いただけでもワクワクしてくる。ビールとフードのペアリングが一層楽しくなりそうだ。……が! 何と何をあわせば「間違いなし!!」なのか。小山田氏に聞いてみた。

「ベルジャンフリッツ・オリジナルカット」(ベルギー風フライドポテト)

「ポムデュセス」

「ベルジャンホットドッグ」

「グリルドチキン」

「ポムデュセスのやわらかくなめらかな食感は、ベルギービールの要とも言えるきめ細やかな泡とぜひ一緒に楽しんで欲しい。日本でもおなじみのピルスナーや小麦が入ったホワイトビールにも合います。さらにオススメは、ポテトと同じ黄金色に輝くゴールデンエール。どっしりとしたアルコール感とフルーティーな甘味がポテトと絶妙に絡みます」と具体的なペアリング例を挙げてくれた。

ベルギービールはスイーツとも合う!

意外なところでは、スイーツ&ビールも合うそうだ。「ベルギー名物ワッフルもビールに合わせてみてください。これにはトラピストビール、もしくはアビィビールがオススメ。ホップの苦味はほとんどなく、濃厚な麦芽のエキスとのペアリングをぜひ試してみてほしいです」。

「ソーセージ類やグリルドチキンといった肉類も何種類かあるので、そのときはワインと同様、ソースの色とビールの色を合わせてみるといい。紅茶のように濃いブラウン(ダブルと呼ばれる)のビールにはグリルドチキンのような赤~茶色のソースがかかったもの、金色に輝く(トリプル)ビールにはソーセージをシンプルに焼いたものといった具合です」。

そして最後に注意点も。「ベルギービールはアルコール度数が高いものが多いので、くれぐれもがぶ飲みはしないように! 」。

なお、イベント詳細は開催時間が9月8日16時~22時、9日10日11時~22時、11日11時~20時。当日チケットは、オリジナルグラス1個(600円)と飲食用コイン10枚(2,500円分)のセットが3,100円。前売りはオリジナルグラス1個と飲食用コイン11枚(2,750円分)で3,100円となり、「ベルギービールJapan」などでオンライン販売している。